ミキ(風香/史伽)

風香/史伽
「どうも〜、ミキです〜」

史伽
「よろしくお願いします〜」

風香
「僕たち姉妹でやってるんだよ。
 姉と妹でね、仲良くやっていかないとね!」

史伽
「仲良くやっていきたいです〜。
 ところでお姉ちゃん」

風香
「うん」

史伽
「もう年末ですし、
 いい加減大掃除をしないとな、と思ってるんです〜」

風香
「なるほどね。
今年の汚れ今年のうちに、って言うしね」

史伽
「それで、早速ボンボンを買ってきましたです〜」

風香
「コロコロでしょ?
 それ、床に落ちてる毛とかを取るやつでしょ?」

史伽
「本当はルパンとか買いたいですけど
 寮の部屋を掃除するだけならボンボンでも十分かな、と思って」

風香
「ルンバね?
 三世じゃないし、物盗まないし。
 ゴミは盗んで欲しいかも知れないけど。
 あと、コロコロね?
 ボンボンだとSDガンダムの話とかしなくちゃいけないから」

史伽
「コロコロだったらベイブレードの話をしなくちゃいけないです?」

風香
「『ゴーーーッ、シューッ!!』って、コラ!
 別にベイ筋鍛えたりとかしなくていいから!
 大掃除するんでしょ?
 ちゃんとしてよね、美化委員なんだし」

史伽
「と言うか、
 コロコロをボンボンとボケた時に
 ネタにするのがベイブレードとSDガンダムじゃ
 だいぶ時代にギャップがあるです」

風香
「冷静!
 確かにSDガンダムで揃えるならベイブレードよりもミニ四駆!!
 ……って、ベイブレード出してきたの史伽でしょ!!
 ボケてないで!
 大掃除!!」

史伽
「それで、買ってきたコロコロで床をコロコロしてたですけど」

風香
「ようやく掃除始まったよ」

史伽
「え?何で?っていうものがくっついてたりするですね」

風香
「そういうの聞きたい。
 普通ならね、髪の毛とか埃とかそういうのだけど」

史伽
「肉まんの皮」

風香
「肉まんの皮!
 さっちゃんが来た時か な!」

史伽
「撒菱」

風香
「撒菱!!
 かえで姉の私物かな!!
 と言うか、それ、手で拾えるよね!!」

史伽
「蝙蝠の死骸」

風香
「怖っ!!
 エヴァちゃんがマントを作ったあとに棄てたのかな!!
 てか怖っ!!
 もうコロコロやるの止めてーーーっ!!」

史伽
「お姉ちゃん、落ち着くです」

風香
「落ち着けるかーーーーっ!!」

史伽
「触ってみるです?」

風香
「手で持ってこっちに近づけるなーーーーっ!!」

史伽
「そうです?
 じゃ、肉まんの皮に包んで置いておくです」

風香
「捨てろーーーーっ!!!!」

史伽
「そんなに言うなら捨てますけど…」

風香
「ハァ、ハァ、ハァ……。
 蝙蝠の死骸とか、よくそんなもの平気で触れるね……」

史伽
「毛深くて長いものでなければ平気です」

風香
「自分の妹のことながら全然基準がわからないよ…」

史伽
「次は窓を拭くです〜」

風香
「コロコロのくだりで疲れちゃったけど、
 大掃除続けるのね。
 中途半端で終わらせても良くないもんね」

史伽
「臓器が必要ですけど、適当なものが……」

風香
「雑巾ーーー!!
 怖い怖い怖い、何、適当な臓器って!!
 雑巾でしょ!!
 適当な布切れがあればいいってことでしょ!!」

史伽
「適当なものが見つからないので、
 パトレイバーを買いに行こうかなー、って思ったんですけど…」

風香
「ワイパーね。
 たかだか窓を拭くためだけにイングラムとか大袈裟だし
 そもそも僕たちじゃ操縦出来ないでしょ」

史伽
「ハカセを呼べば操縦出来るんじゃないですかねえ」

風香
「そこ拾わないでいいから!」

史伽
「さっきボンボンを買いに行った時に
 気付いてれば良かったですけど、
 また買いに行くのも面倒くさいです〜」

風香
「まだボンボンって言ってるけどコロコロのことだけど
 こっちももう面倒くさいからツッコまないで話進めるよ!」

史伽
「それじゃボケ甲斐が無いですう」

風香
「新聞紙、新聞紙!
 窓拭きなんて特別な道具とか無くても新聞紙があれば綺麗に出来るから!」

史伽
「う〜ん…。
 部屋にはまほら新聞しか無いです〜…」

風香
「いいでしょ、それで」

史伽
「何か朝倉さんに悪いですぅ…」

風香
「そんなの気にしないの!
 どうせいずれは古紙回収行きなんだから!!」

史伽
「そうですか〜…?
 それじゃ、気が進まないですけど……」

風香
「そうそうそう。
 そうやって濡らしてボールみたいに固めた新聞紙でね、
 スッと吹いて」

史伽
「水拭きのあとは乾拭きです〜」

風香
「いいじゃない、いいじゃない。
 乾拭きも固めた新聞紙でね、スッと」

史伽
「ふう、窓も綺麗になりました〜」

風香
「はい、お疲れ様。
 そんなに広くない部屋だし、
 別に物も多くないし、
 これでもう大掃除終わりでいいんじゃない?」

史伽
「もうひとつ、いちばん重要で大変な掃除が残ってるです〜」

風香
「床掃除して、窓拭きして、まだ何かあるの?」

史伽
「お姉ちゃんをこの世から掃除してスッキリするです(ニッコリ」

風香
「サスペンス!!」

風香/史伽
「どうも、ありがとうございました〜」