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【女子】日本 2−1 カメルーン
W杯/GL(2)
(15/06/13:バンクーバー(カナダ))
日本スタメン
____大儀見___菅澤____
鮫島____________川澄
____宮間____阪口____
宇津木_熊谷____岩清水_近賀
_______海堀_______
55:川澄→大野/64:阪口→澤/85:菅澤→上尾野辺
右スローインからパス回しで浮いた川澄に回し、
川澄がクロス、ニアで大儀見がスルーしてファーでどフリーの鮫島がフィニッシュ
…という試合開始早々の先制点からして、
布陣からも読み取れる「サイドアタックを仕掛けていこう」という狙いを見事に体現。
サイドに人数をかけることで、
奪われた瞬間に上がっているSBのウラへ蹴られて追いかけっこになるリスクを背負いつつも、
いい入り方と試合展開だったと思う。
2点目までは。
日本がややペースを落とすタイミングと
前半のうちに1点は返そうというカメルーンの前に出る意識とが重なり、
2点目以降は押し込まれる展開に。
この重なりを読み取って、
「ペースは落としながらも隙があればいく」という姿勢から
「今はもう我慢しよう」と切り替えてリトリートするという選択が出来れば、
あそこまで好機を作られなかったように思う。
前述の姿勢ゆえにDFラインは高く保たれており、
ウラに出されてはカメルーンの前線との追っかけっこを強いられ、
ギリギリのところで防いはいたものの、幾度も好機を与えてしまうことで、
「好機も作れない。流石日本、手強いな」と思わせられず、
「2点は取られたけど私たちも点は取れる」と思わせてしまった。
後半。
このままじゃあマズイということで、アタマから配置転換を行う日本。
「中央でのボール保持」と「そこで奪われても即座に奪い返す」ことを目的に、
宮間を左SHへ、鮫島を左SBへ、宇津木を左ボランチへ。
しかし、下記3点が原因でこれがハマらない。
単純な中盤でのミスパスが増えてしまったことと、
前半は単騎突破ばかりだった(それでも相当に脅威だった)17が
効果的なパスも捌くようになったこと、
後半アタマから投入された6がこぼれ球をことごとく拾っていたこと。
宮間から宇津木へと替えた中盤の底でフィルターがかからず、
前述のようにこぼれ球をことごとく拾われてしまったので二次攻撃、三次攻撃に曝され、
後半は防戦一方の展開に。
流れに抗うべくノリオも次々と交代選手を投入するも、
波の勢いを少しずつ殺ぐ効力しか得られなかった…のだが、
失点が終了間際であったことを考えれば、
この「勢いを少しずつ殺ぐ」ことが出来ていなければ、
同点、逆転までいっていたであろうことは想像に難くないわけで、
「もっと上手くやれたかも知れないけど最低限の結果を手繰り寄せはした」と言えると思う。
シュートないしはそのひとつ前のプレーにおいてカメルーンの各選手が些か雑であり、
それに助けられたことは否定しないけれど、
粘り強いだけじゃなくてきちんと勝ち点3で終わってみせる辺り、
なでしこ凄いな、と思うのである。
それにしても、カメルーンの17と6はいい選手だなぁ。
6は何でベンチスタートなのか。
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