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F東京 3−4 浦和
J1/2nd・第15節
(15/10/24:味の素)
「ミシャ式」に対してフィッカデンティの4−3−1−2の噛み合わせが非常に悪く、
また、浦和の左サイドの連携(ボールと人の縦の動き)が良かったこともあり、
浦和のワンサイドゲームになる予感すら漂った。
実際にそうならなかったのは東のプレーにあったと言っても過言ではないと思う。
立て続けに2点を奪われパニックになり戦意喪失に陥りかねない状況で
意外性のあるシュートですかさず1点返した東のプレーは本当に大きかった。
大きく振れた試合の行方を(フラットなポイントには届かなくとも)自分たち側に引き戻し、
フォーメーションの変更に「追いつくためにやるんだ」という希望を持たせた。
それでも最終的に浦和がスコアで上回ったのは、ひとえに攻撃のバリエーションの問題だろう。
サイドチェンジ、スルーパス、中央でのワンタッチプレー…と手段が多彩で
且つ、適した人員を配している浦和に対し、
前田を使うか囮にするか、と、太田のクロス以外に可能性のないF東京。
前田に、あるいは前田が引いたスペースに適切に配球する人材はおらず、
ウラ抜けに長けた選手もまた不在。
太田のクロスは高精度だが、彼に預けた際のサポートの仕方は確立されておらず、
平川の守り方がもっとマシだったら、後半の放り込みも数が半減していたハズ。
浦和はミシャ浦和らしく戦い美しくゴールを重ね、
F東京は気持ちだけでどうにか喰らいついたが及ばなかった。
…そういう試合だったと思う。
かねてから指摘しているが、4−3−1−2の1に河野を使う理由がわからない。
彼の良さは1対1でのドリブル突破にあり、トップ下でそれが活きるとは思えない。
実際に活きていないどころか、彼にドリブルをさせようとする意識がチームからまるで感じられない。
スペースメイクや顔出しなら東や羽生が、
トップ下という密集地帯でドリブルさせたいなら中島が、
どう考えても河野より優れているし、
前田を活かすためのプレー(ワンタッチでのパス交換や引いた前田を囮にしての裏抜け)にしても、
東、羽生、中島と比べて河野が特段優れているわけでもない。
フィッカデンティは何故河野をトップ下で使うのか。
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