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G大阪 2−3 広島
J1/CS決勝(1st Leg)
(15/12/02:万博)



劇的な試合だったー。
広島強い!

4−2−3−1で1トップに長沢、トップ下に宇佐美、両翼は阿部と大森という
守備に重心を置いた構成で臨んだG大阪。
「180分」を考えればまっとうな考え方である。

一方の広島は通常営業。
ゆえに、守備に重心を置いたG大阪相手であってもまずは受けて、無理をしない。
よって、G大阪がボール保持をして広島陣内に居る時間が長かった前半だけど、
それは広島の想定内の展開であり、G大阪にとっても同様であろう。

試合が動くとすればG大阪が点を奪いに行く選手交代をした時だが
長谷川健太監督は後半開始時の選手交代は行わなかった。
(まぁ、当然でしょう)

緊迫感がありながら、しかし無理に得点を奪いに行くことは共にしない、
堅い内容で90分を終えることが濃厚になってきたな…と思われた60分。
森崎カズの信じられないイージーミスから長沢が叩き込んでG大阪が先制してしまう。
「してしまう」と書いてしまう程の想定外!

これで一気に試合が動き出した。
ここまでの60分なんて無かったんや!

基本的に先制逃げ切り、ビハインドに際し強引に相手ゴール前に迫る術を持たない広島にとって
これはマズい展開。
選手交代で激的に攻勢に傾くことが出来ない以上、
ピッチ内の選手の意識とギアチェンジに頼るしかないが、
しかしそれは焦り、単調、被カウンターと隣り合わせ。
試合の進み具合によっては0−1で終えることを視野に入れるべきだろう。

一方のG大阪はしめたとばかりに守備組織を維持しつつカウンターをチラつかせる選手交代。
案の定前掛かって来る広島をまずは受けて好機を伺う。
パトリックが投入された辺りから、戦術的にどうこうって感じじゃなくなってきて、
一言「ジェットコースター」という感じの試合になった。

ドウグラスの超絶反応による同点ゴール、
ドリームクラッシャー今野の冷静な勝ち越しボレー。
この2つもまだ序曲(笑)
オ・ジェソクの一発レッドにより試合が更に加速する…のだけど、
加速する試合とは裏腹に、数的優位にたった広島の選手たちが、
落ち着きを取り戻したように思う。

FKをズラしての青山→佐々木の再同点弾と
スローインを奪ってからの左サイドでのパスワークは
「追いつかなければ」と前のめりになっていた0−1の状態からは考えられない冷静さ。


いやー、広島強いっスわ。
一度熱くなっても冷静さを取り戻せるんだもの。
退場者が出た相手に対してゴリ押しじゃなくて回して穴を作ってそれを突けるんですもの。



ところで。

この試合が1st Legである旨を試合中にまったく触れず、
アウェイゴールが持つ意味の解説も無く、
「決勝戦!」
「勝った方がシャーレを掲げる」
などと続けたTBSは問題だと思うなぁ。

よく知らない人からしたら
「この試合で勝った方が優勝なんじゃないの?」ってなるわけで、
それ、JリーグにもTBSにも損でしかないと思うんだけど…。




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