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東福岡 0−0 市立船橋
(PK 4−3)  高校サッカー選手権/R16
(16/01/03:フクダ電子アリーナ)



サッカーに判定制度があるのなら、満場一致で市船勝利…という試合だった。

3−4−2−1の市船は、
ロングボールで1トップを相手DFラインウラに走らせる攻撃と
アンカー脇に位置した(主に)2シャドーへクサビを入れてからの、流動性のある攻撃を使い分ける。
4−1−4−1の東福岡が市船3バックからの組み立てを制限出来なかったこともあり、
この使い分けが非常に自由にやれていた印象。

また、最初からはサイドに人を配さない市船に対して、
東福岡のSHが守備で最初にすべきことを見つけられていなかったのも大きい。
もっと中央に寄ってクサビのパスを制限するか、
前に出て行って1トップと共に市船3バックのパス回しを制限すれば良かったと思うのだけど…。
市船の流動的な攻撃がサイドに流れてきた時にプレスバックするばかりで、
(それ自体はやらなければいけないことだけどね)
振り回され続けたという印象は拭えない。

思うに、東福岡は4−1−4−1を捨てれば、
もっと自分たちで主導権を握る展開に出来たんじゃないかな。

上に指摘した守備面の問題に加えて、
攻撃ではSHに預けてのサイド突破を狙うも、
市船のWBと猛烈な勢いでカバーに来るボランチに1対2を強いられて不発。
東福岡ボランチは終始重心が後ろにあったし、
SBは市船の前3枚が怖いのか、まったく前に出て行けてなかった。
サイドに張っておくのが東福岡SHのスタイルのようだったから、
1トップへ上手くボールが収まってもサポートに行くのに遠いし…。


しかし、そういう問題点が修正出来ないながらも、
東福岡はギリギリのところでよく守った。
特に後半は、前半よりも押されていながら、
しかし前半よりは決定機を許さないという我慢の40分

こういう試合で耐え切れてしまうのは、やはり強豪校だな、と。





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