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仙台 1−0 鹿島
J1/1st・第3節
(16/03/12:ユアテック)


仙台スタメン

__ウィルソン___奥埜____
梁____________金久保
____三田____富田____
石川直_渡部____平岡__大岩
_______関________



鹿島スタメン

____金崎____赤崎____
中村____________遠藤
____柴崎____小笠原___
山本__昌子____植田___西
_______曽ヶ端______




前半。
仙台が素晴らしい入り方をしてペースを握る。
素早い切り替えで前から奪いに行く/きっちり退くというメリハリの効いた守備に、
鹿島のプレッシャーがそれほどでない時にはボールを繋いで時間を作る。
特にウィルソン、梁、三田、石川直で構成する左サイドでのボール回しはスムーズで
遅攻からでも好機に繋げる能力があることを示した。
鹿島も決して悪くはなく、攻撃のカタチは見せていたが、
開始8分に許した先制点を含めて、立ち上がりはやや呑まれていた感。

後半。
今度は鹿島が立ち上がりからギアを上げてくる。
前半からやり方を変えて来たわけではないが、
仙台がややオーバーペースだったことも相まって、
かなりの時間帯で主導権を握った。
タッチライン際から同サイドのペナ角へ向けて複数人が絡みながらナナメに入っていく攻撃は
多彩なパターンを誇り、
逆サイドのSBの上がりを活かす柴崎のサイドチェンジも有効だった。
しかし、4CBとも言える仙台の4バックと好守を連発したGK関を掻い潜ることが出来ず、
仙台が逃げ切って試合終了。

時節柄、そして対戦カードゆえ、実況が「気持ち」を強調する放送だったけど、
確かに両チームに気持ちが感じられる好ゲームでした。


仙台。
「金久保と三田の位置逆だろ」「奥埜のFWってどうなの?」と思ってたんだけど。
金久保ってプロ入りしてからも右SHやってたのね。
完全にボランチの選手として認識していた。
で、三田との位置はこれで正解だった。
彼の前に出て行く能力が、左で作ってからのフィニッシャーとして右で活きていて、
(今日のゴールも完全にそのカタチ)
左で作るための三田、(後述するけど)潤滑油としての奥埜と共に、
チームのやり方のためのひとつのピースとして、マッチしてたと思います。
奥埜のFWは、得点とか起点とか単騎突破なんてのは求めておらず、潤滑油だな、と。
ウィルソンとの距離を保ちつつ中盤にも顔出して、守備もしっかりやる。
彼単体でのFW起用じゃなくて、チームが上手く回るためのFW起用。
金園やハモン・ロペスにはなかなか求めづらいけど仙台のJ1での力関係的には必要な仕事を任されている感じ。




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