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R・マドリード 1−1 A・マドリード
(PK 5−3)
UCL(F)
(16/05/28:サン・シーロ(イタリア))
立ち上がり。
テンポ良くレンジが長めのパスをタテにヨコに回していくことでアトレティコのプレスを外し、
試合の主導権を握らんとするレアル。
狙いが一定以上上手く行っているように見えていたところ、
FKからサクッと先制することに成功。
基本的には堅守による逃げ切りのチームであるアトレティコに、
(遅攻でも十二分に強力だが)カウンターで更に威力を増すBBCを抱えるレアル。
これは早くも試合が見えてしまったか…と若干思ってしまった。
スコアが動いてからは、4−3守備のレアルに対しアトレティコがボールを握るも、
中央でカゼミーロが効いていてなかなか好機を作れず。
左に回してフェリペ・ルイスのアーリークロスというカタチは幾度も生まれるのだが、
単純なクロスではセルヒオ・ラモスとペペに対しトーレスとグリーズマンでは分が悪い。
後半開始と同時にシメオネが動く。
A・フェルナンデスに代わってカラスコを投入し、
更にフォーメーションを4−1−4−1へ。
これが奏功。
2列目の「4」の中2枚でレアルの守備陣を更に中央に集めることで
味方のサイド深くへの侵入を容易にさせた。
結果、アーリークロスに終始していた左のフェリペ・ルイス、
そして前半はさほど攻め上がりを見せなかったファン・フランが、
SHとの連携でレアル陣内深くへ襲いかかる。
レアルはこれに対応出来ず、カルバハルは負傷退場し、
BBCは単に守らないだけでなく、見るからに走れなくなっていく。
何とか粘るレアルだったが、終盤、ついに決壊。
同点弾を許す。
ここが、ひとつの大きなターニングポイントだった。
この勢いを駆って一気に試合をひっくり返しに行くのか。
一度心身を落ち着けて再度試合を構築するのか。
シメオネに委ねられた二択は、後者が採用された。
試合は延長に突入。
明らかにアップアップなレアルだったが、
90分の間常にレアルを上回る運動量を見せていたアトレティコにも影が差してくる。
選手交代で活性化を図りたいアトレティコだが、
ベンチ選手の質は、ピッチのそれとは小さくない隔たりがあり…。
5人全員が決めたPKを決めたレアルが勝利を収めた。
先制してからのレアルはホント気持ちだけだったように思うのだが、
それでも勝ってしまった。
明らかにいちばん走れなくなっていたC・ロナウドを残したり、
延長突入前の円陣で笑顔を見せたりしていた、
ジダンの神通力のようなものを感じる…。
試合中にPKを外したグリーズマンを一人目のキッカーにしたシメオネ凄い。
応えてみせたグリーズマンも。
カラスコが無双してたので、もっとボールを集めても良かったかも…。
延長後半のイスコとルーカス・バスケスの頑張りは良かった。
動けなくなったC・ロナウドとベイルの分を補う働き。
ペペが痛がる姿のウザさ(苦笑)
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