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ポルトガル 0−0 フランス
(延長 1−0)
EURO 2016/F
(16/07/10:スタッド・ド・フランス(フランス))
前半。
立ち上がりはフランス。
浮ついた感じのポルトガルに対してインターセプトの勢いを利した飛び出しで
ゴール前まで迫る。
潮目が変わったのはポルトガルの大エース、クリスティアーノ・ロナウドの負傷交代。
チャージを受けて痛めた膝がプレイに耐えられず、
涙の負傷交代となったクリスティアーノ・ロナウドに代わってクアレスマが投入されると、
ポルトガルは中盤ダイヤモンドの4−4−2から、
ナニをトップに残した4−1−4−1へシフト。
これが当たる。
流動的な動きをしていたジョアン・マリオとレナト・サンチェスのポジショニングが整理され、
更にサイドが固定されたことでフランスのSBの上がりに蓋をすることになり
ゲームが落ち着き出す。
一方のフランスはポルトガルのこの変化への対応がスムーズに行かず、
前半の終盤には右サイド(ポルトガルの左サイド)を崩される場面が散見されるように。
スコアレスで折り返すも、全体としては五分ながら流れはややポルトガルか。
後半。
フランスは前半終盤から何かを変えたわけではなかったが、
立ち上がりに再び勢いをもって入りポルトガルを押し込むと、
パイエに代えてコマンを投入。
彼が嫌なところでボールを受けて次々と「カタチ」を創り出すように。
完全に流れがフランスにある中、
ポルトガルはアドリエン・シウバに代えてジョアン・モウチーニョを投入。
バイタルの引き締めを図る。
なおも攻めるフランスだがポルトガルのゴールを破れず、
ベンチは焦れてジルーに代えてジニャクを投入。
同時にポルトガルはレナト・サンチェスに代えてエデル。
90分で勝つための勝負に出る。
…結果的には、両チームのこの交代が最後のターニングポイントだったか。
フランスは、コマン投入で得た流れを徐々に失っていき、
逆にポルトガルはエデルにロングボールを当てる、
両翼のナニとクアレスマがサイドから仕掛けるというカタチで
攻撃に光が見え出す。
前半同様、終盤の流れではポルトガルに分がある印象で後半を終了。
延長。
消耗戦となり互いにスペースを得て相手ゴールへと迫る中、
エデルが追いすがるコシエルニを振りり豪快なミドルを叩き込んでポルトガル先制。
…直前の、ハンド誤審によるイエローカードが影響したか。
フランスはすぐさまシッソコに代えてマルシャルを投入するも、
ポルトガルが「ロナウド監督」の檄を受けながら逃げ切りに成功した。
フランスは、フィジカルの印象が強烈だったなぁ。
反面、特に中盤に個々の繋がりが無く、
無理が効くゆえにそれぞれが「行けるな。行っちゃおうか」みたいな動きを、
攻守にしていたように思う。
それでも守備で相手にいいようにやられたりはしてなかったのは凄いけど、
これで最低限の約束事が出来て、守られていたら、もっと圧倒的に強いのではなかろうか。
ポルトガルは、クリスティアーノ・ロナウドを失ったメンタル面が心配されたけど、
それは杞憂に終わったし、
戦術面ではやることが整理されて、(特に守備面では)かえって良かったね。
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