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日本 2−1 イラク
W杯アジア最終予選(3)
(16/10/06:さいたま(日本))


日本スタメン

________岡崎________
原口______清武______本田
_____柏木____長谷部____
酒井高__森重____吉田__酒井宏
________西川________


67:柏木→山口/75:岡崎→浅野/81:本田→小林


前半。
守備時4−4−2セットでハイラインとコンパクトネスを保とうとするイラクを前に、
ボランチが降りての最後尾3枚によるプレス回避と
サイドに長めのボールを入れる押し込みで
相手の狙いを外しながらじわじわと攻める日本。
前に焦らないようボールを動かす柏木、
DFラインを引っ張る岡崎、
幅を取る原口と酒井宏、
バイタル付近でスペースを得て躍動する清武…。
好機の数こそ多くはなかったものの、
このまま続けていれば時間を追うごとに好機は増え得点が生まれる。
そう感じさせる攻撃だった。
4−2−3−1のイラクはボランチ2枚がFW登録の選手。
ブラフではなく、実際にFWの選手なのだと思う。
彼らは組み立てにまったく関与せず、
最後尾からのロングボールを前線が競って落としたボールに対し
FW然とした振る舞いで飛び込んでいくタスクを負っていた。
吉田、森重は競り負けてはいなかったが、
この落としに対する入りはやはり怖さを感じさせた。
が。
ハッキリ言ってイラクはこれだけだったので、
比較的早い段階で先制出来たこともあって、
落としに対する集中さえ切らさなければ、
危なげなく試合を進められそうではあった。

後半。
リスタートで同点に追いつかれてから苦しむことに。
前半出来ていたプレーが見られなくなり、
ショートパスを繋ぎながら中央に寄っていく「いつもの」流れに。
清武のモビリティと左サイドタッチライン際を最後までスタート地点とした原口のお陰で
目を覆うような状況にはならなかったものの、
前半に見せていた「続けていればゴール出来るだろう」というプレーから
能力任せのプレーになっていた、と言えるだろう。
最後は吉田を前線に上げての放り込みが実り、
山口の地を這うような豪快ミドルが決まり、辛くも勝利。

もっとラクに勝てただろうに、まったくヒヤヒヤさせてくれたぜ…。



ボランチ問題はやはり深刻だと思う。
後半、柏木が狙われだしたことで山口を投入したわけだけど
(投入直前に追いつかれたのはベンチからすれば不運だった)
柏木から山口への交代は、案の定、攻撃面でのクオリティ低下を招いた。
特徴を活かす組み合わせは大事なんだけど、
軸が長谷部だと、攻守のどちらかに針を傾けた後、
もう一度針の位置を調整することが出来ないんだよね…。

清武と原口はとても良かった。

酒井宏、酒井高には、最後尾で組み立てている時のポジショニングや
すぐに前線に入れられない時にやり直すという部分で
かなり不満が残る。
ここが向上すれば、よりスムーズで且つリスクの少ない攻撃に移れると思うのだが。

岡崎から浅野への交代は、いつも妥当だとは思えない。
武藤嘉が居れば武藤嘉だったのだろうか。
小林悠をCFで使う気は無いのかな…。



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