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アトレティコ・ナシオナル 0−3 鹿島
CWC/SF
(16/12/14:吹田(日本))


鹿島スタメン

_____土居____金崎______
中村_______________遠藤
_____小笠原___柴崎______
山本___昌子____植田_____西
________曽ヶ端________



A・ナシオナル、強かった。

様子から入ったと思われるのと、
中2日が続く鹿島が前から奪いに行ったのとがあって、
立ち上がりこそ後方でゆったりとしたボール回しからのロングボールだったものの、
20分辺りからギアが入る。
4−4−2ブロックの鹿島に対して、
中央からボールを運び、
そのまま行けるようならトップへ当て、
鹿島SHが中央へヘルプしに来るようならサイドに振ってからシンプルにクロスまで。
前線の選手は皆「重さ」があり、
鹿島守備陣の寄せに耐えてのキープ、反転からの抜け出しを見せる。
1トップの9番と右サイドの28番は特に突破力が目立った。
サイドを崩した時にゴール前に入ってくるカタチも整理されていて、
ニアで、中央で、あるいは後方で、フリーの選手を作りシュートまで持ち込む。

鹿島は、前線の流動性を活かしたパスワークから
時折DFラインの背後を突く攻撃を見せたものの、
60:40から65:35くらいの割合で、守備に追われることとなる。

そんな中で、史上初のVAR(Video Assistant Referee)判定によりPKを獲得、
これを沈めて先制出来たのは本当に大きかった。

前半は度々決定機を作られるが、
後半は修正と終盤の相手の焦りにより決定機未遂に留めることに成功。
金崎、鈴木という攻撃の駒の投入もズバリと決まり、
0−3での勝利を手にした。


MOMに選出された曽ヶ端、
クサビのインターセプトとシュートブロックに凄みを見せた昌子は
特筆に値する活躍だったし、
チーム全体でよく守りきったと思う。

CSの時から「終盤に小笠原を残しておかないでどうすんだよ」と思っていたのだけど、
もう、鹿島の伝統は次世代に引き継がれたと言い切っていいのかも知れないな…。



繰り返すけど、A・ナシオナルは強かった。
前半にポストを2度、バーを1度叩いたシュートの、
どれかひとつが入っていたら、試合展開は変わっていたハズ。

ただ、後半を観ていて感じたのは、
ベンチに、攻撃に変化をつけられる選手が居なかったということ。
前めの選手は誰がボールを持っても、受け手になっても、
同じようなカタチでチャンスに絡んでいける反面、
チームの持つカタチ読まれた時に、
それをあえて崩せなかった、アクセントを加えられなかったと言うか。
速さでも、高さでも、強引なミドルでもいいんだけど、
何かひとつを強みとしてプレーに出してくる選手が居たら、
鹿島の修正を更に上回れていたのでは。




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