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大商学園 0−1 十文字
女子高校サッカー選手権/F
(17/01/08:ノエビ)
フェアで、最後まで強度が落ちない、いい試合でした。
全体的な選手の質で十文字が上回っていた分が、
そのまま結果に反映されたかな。
共に基本的には4−4−2フラットで、
時間帯や流れによっては4−2−3−1になる感じ。
試合開始から20分近くは十文字がかなりの時間ボールを握り、
低い位置から左右に散らしてのチャンスメイク。
このままでは、と大商学園が勇気を持って全体を押し上げたことでパスの出所を制限。
頻繁に奪い切るまではいかなかったものの、
パスの精度を落とすことに成功し、
ゆえに十文字の受け手のところで負けないようになる。
前半の残り時間はやや十文字ペースといった感じで終了。
後半。
アタマから大商学園が更に前への強度を上げてくる。
やや戸惑った十文字も10分を過ぎるときっちり受け切るようになり、
カウンター合戦のような様相に。
そんな中、十文字が先制に成功する。
両ゴール前へボールが往復する展開でスペースが出来始めた中盤で、
状況に応じて繋ぐ能力と判断力が十文字にはあった。
後半に入りよくボールを収めていた10村上が
右寄りで受けてから短く中央へドリブルし、左足を一閃。
女子ではなかなか観ない距離のミドルを決めた。
ここからの十文字が素晴らしい。
人を代えて更に前へと出て来る大商学園に対し、
1人もサボらずに全体で連動した守備を行い、
奪ってからはロングカウンターとボール回しによる保持を使い分け、
いずれの場合も危険なロストを避けるためのパスコース選択や
シュートで終わる意識を徹底。
大商学園に違いを作れる選手が見当たらなかったことはあるけれど、
流石、決勝まで来るチームは前半20分までのような攻撃だけのチームではないな、
というものを見せてくれた。
試合は危なげなく0−1でフィニッシュ。
印象に残ったのは十文字の選手ばかりだな。
9源間と7鈴木の、共に左利きのボランチはパスセンスに秀でている。
遠くが見えてるし、そこへ届ける精度がある。
タテ関係になる時は鈴木が前に出るんだけど、
高い位置に出た際にもう少し中央で受けられるようになるといいな。
源間はミドルを打つ意識が高いのが良い。
それから、11松本の速さはなかなか強烈だったね。
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