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松本 4−0 讃岐
J2/第10節
(17/04/29:アルウィン)
DAZN


松本スタメン
_______ 高崎________
___セルジーニョ_工藤______
石原____宮阪__岩間____田中
____橋内__飯田__後藤____
________村山________



讃岐スタメン
________我那覇_______
仲間______馬場_____木島徹
______永田__渡邉______
武田_____李__エブソン__市村
________清水________



試合の入りは両チームとも冴えない感じだったんだけど、
より冴えなかったのが讃岐だった。
少しずつ松本がリズムを掴んで、
讃岐に2人の退場者が出たことも相まって
最後はフルコートを使っての松本の崩しの練習になっていたけど、
讃岐に退場者が出なくとも、2−0以上のスコアで松本が勝っていたと思う。

松本。
讃岐のSHとSBの間を起点にしてそこから相手のズレを突いていく
…という狙いがあって、それを徹底していた。
起点に入ったボールに対し讃岐のどの選手が寄せてくるかを見て、
その選手が動いたスペースを使う。
高崎が李の1枚目の警告を誘ったプレーなんかがわかりやすいけど、
仲間と武田の間に入れる→武田が食いつく→
武田が食いついた(前に出て出来た)スペースに高崎が流れてくる→
右サイド、フリーで受けた高崎が仕掛けたところに
遅れて付いてきた李がやはり遅れてスライディングをして高崎を倒し警告。
松本の好機は全部このカタチ。
起点に入れたボールに対しDHが食いついてくれば中央を使い、
SHがプレスバックで対応しようとするなら受けた選手がそのままボールを前進。
後ろのパス回しが少しバタバタしていて
ハーフウェーライン手前までは危なっかしさがあったけれど、
讃岐がこのやり方にまったく対応できていなかったので、
ハーフウェーライン手前まで運べさえすれば、
このパターンにハメさえすれば良かったし、それが徹底出来ていた。
田中、石原、高崎、セルジーニョ、工藤は
いい状態でボールを持てることが多くて楽しかったのでは、と思う。
印象に残ったのは高崎、宮阪、セルジーニョ。
高崎については「鹿島はもう少し我慢すれば良かったのでは」と今でも思ってるんだけど、
鹿島でスタメン張れるかは別にして、やはり「超J2級」だと思うし、
宮阪も、以前から感じていた
「J1での山形が途中で彼をスタメンから外したのはやはり失敗だったのでは」との思いを
改めて感じさせてくれた。
セルジーニョは「いい選手見つけてきたなぁ」と。
アイデアを持った攻撃と守備での献身性。
本人が望めば日本で長くやれる選手でしょう。


讃岐。
人数をかけて松本の3バックの外側、WBのウラを突いて行こう…という狙いは見えたし、
右サイドではそのカタチを何度も作れていたと思う。
けど、それだけ。
前節に続き単純なパスミスが多過ぎるのと、
(第8節までと比べて前節と今節は物凄く増えてる印象がある)
攻守においてセカンドボールが拾えないのは、
「これじゃあ戦えない」というレベルの問題点だと思う。
それから、守り方に疑問点が2つあって、
1つは松本の狙いにまったく対応出来なかったこと。
ハーフタイムを挟んでも、退場者が2人出るまで何の修正も出来ていなかった。
もう1つは、ゴールキック等で後方から中央に蹴られてくるハイボールへの対応。
松本のこのボールは、最前線から下がりながら高崎が競ることになっているんだけど、
おそらく監督の指示で、これに対して全部エブソンが競りに行っていた。
それだけなら、まぁわかるんだけど、
わからないのは、エブソンが競りに行って空けたスペースを誰も埋めていないこと。
高崎・エブソンの競り合いからセカンドボールを拾われて、
本来エブソンが居るハズのスペースへセルジーニョや工藤が侵入、
そこへのスルーパス…という流れが何本かあった。
「競ったあとの役割分担をしておく」。
ずっとパワープレイへの要望として書いているけど、
守備の面でも当然同じことが求められる。
攻撃では、我那覇を使っている時間帯には
中盤の底から我那覇へグラウンダーで縦へ付ける、という意識を持って欲しい。
永田も大剛も技術的に出せないわけじゃないと思うんだけどなぁ…。
長いボール出して、我那覇が追いついてキープするも押し上げ遅くて攻撃がスローダウン…ではなく、
ビシッと我那覇に付ければ近い距離に味方が居るし、
例えばそこで落として馬場が前を向ければ「何でも出来るよ」という状況が生まれると思うのだが。





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