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C大阪 2−0 川崎
ルヴァンカップ/F
(17/11/04:埼玉)
フジ


C大阪スタメン
______柿谷__杉本______
清武______________水沼
_____ソウザ__山口______
丸橋____木本__ヨニッチ__松田
________キム________



川崎スタメン
________小林________
三好______中村______家長
_____ネット__大島______
車屋_エドゥアルド_谷口_エウシーニョ
________チョン_______



繋ぎ倒すも崩し切るまでに至らなかった川崎と、耐えに耐えたC大阪。
という90分でした。

前半。
開始早々にエドゥアルドのイージーなプレイから抜け出した杉本が決めて
先制したC大阪。
だからというわけではないだろうけれど、
繋いで、繋いで、繋ぐ川崎から効果的なボール奪取がままならず、
後方中央に縦横とも圧縮したブロックを敷いて耐える45分。
川崎は右サイドを中心にドリブルで、ワンツーで、突破を図るも
ピンクの人垣を崩し切ることが出来ない。
しかし、辛うじて難を逃れるC大阪が反撃に移ることも許さない。
押し込んでいることと密集していることを利しての、
再度のボール奪取が機能。
決定機こそ作れなかったものの、
後半もこれを続けていればいずれは…と思わせるデキだった。

後半。
座して死を待つことになるとの判断か、C大阪がブロックの位置を前に移す。
一方の川崎はキックオフと同時に三好に代えて長谷川を投入、
左サイドの活性化を図る。
両チームのこの動きが噛み合い、
川崎は左サイドから好機を創出するようになる。
前半の圧縮守備に比べ、川崎の選手に技術とアイデアを発揮するスペースがある。
C大阪は再び引きこもるべきでは…と感じられたが、
ギリギリのところで守備陣が耐え続けていると、
川崎が更に動く。
エウシーニョに代えて知念を投入して4−4−2にシフト。
車屋と共に左サイドを崩していた長谷川が右SBに回った。
結果的に、この采配が勝負を分けたように思う。
川崎の攻撃は両サイド満遍なくという感じになるも、
左は崩すチカラが落ち、右では左SHから回ってきた長谷川がブレーキに。
また、前線に投入された知念も効果的にボールを引き出すことが出来なかった。
そして、C大阪が我慢して前半よりも高くしていたブロックの位置が、
効果的なカウンターへと繋がっていく…。
2トップの一角である柿谷に代えて山村をDFラインに投入、
5バックにシフトしていたC大阪は、
しかしカウンターの際にはソウザないしは山口が最前線まで飛び出すようになっており
攻撃枚数を減らすことはなく、
試合を決めた2点目はカウンターからソウザが決めたものだった。



C大阪。
幸運な先制点がなくても、このサッカーを選択しただろうか。
選択したとして、ビハインドではない川崎相手では更なる疲弊があったのでは。
…思うところはあるけれど、耐えるサッカーを遂行しての勝利はお見事。
杉本が受賞してたけど、MVPはソウザだと思う。



川崎。
選手交代と配置転換が裏目に出たけど、
ビハインドであることを考えれば、
同点に追いつくために動いたベンチは責めづらい。
敢えて攻撃面で難点を指摘するとすれば、
大きなサイドチェンジが皆無なことかなぁ…。
縦には人を飛ばすパスを出すけれど
(バイタルに受けに入った選手を飛ばしてDFラインのウラに飛び出した選手へ入れる)
横では人を飛ばさないんだよね。
結果、殆どの場面でC大阪の超中央圧縮守備が崩れずに眼前にあった。
(まぁ、それでも90分殴り続けてれば崩せそうな感じだったのだけど…)




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