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徳島 0−1 讃岐
J2/第10節
(18/04/22:鳴門大塚)
DAZN



徳島スタメン

______島屋__山崎______
_____前川____シシーニョ__
杉本竜_____岩尾______大本
____井筒__大崎__藤原____
________梶川________



讃岐スタメン

______重松__原_______
佐々木匠____________市村
______岡村__永田______
アレックス_麻田__パク____武田
________清水________



90分に渡って徳島がサイドから攻め立てに攻め立て、
讃岐がバーとポストの助けを受けながら守る試合展開。
「20度の決定機を作ったがゴール出来ず、相手の2度の決定機にやられた」(ロドリゲス監督/徳島)



徳島。
大崎、岩尾、シシーニョと三段階の高さから左右にボールを振り分け、
杉本竜や島屋の技巧やタイミングの良い大本の前線進出からのクロスに、
前川らが絡むHSを活用した3人目の動き、
マイナスのクロスにスルーを交えてのミドル等々、
丁寧に、的確に人を付けてくる讃岐の守備を剥がしながら
幾度となくゴールへと迫ったが、
ついぞネットを揺らすことは出来なかった。
この試合を「良かった点・悪かった点」というような感じで分析するのは難しい。 一言、「徳島の日ではなかった」。



讃岐。
今季貫いてきた4−2−3−1を変え、
且つ、本職が右SBの市村を右SHに据えるという「徳島仕様」の布陣を敷いた。
狙いは明確で、サイドの守備である。
同時に、重松を前に出して佐々木匠を左に配したことで
カウンターの道筋も用意していた。
また、前半の早い段階で、左サイドにボールが出た時に
(重松と原が近い距離を保ちそこに佐々木匠が加勢した時に)
永田が猛然と右HSを駆け上がるカタチを2〜3度見せており
(結果としてそこにボールは出てこなかったのだが)
チームとしてゴールへの流れはデザイン出来ていたことが伺える。
ここ2試合で出来ている「3バックの相手に対するサイド守備」を
引き続き粘り強く遂行していたのも含め、
試合前の準備の部分が十分なものだったと言えるし、
怪我からの復帰戦で今季初出場となる渡邉をDHに投入、
それに伴い岡村をCBに下げて同時に5−3−2にするという、
試合中の采配も光った。

バーやポストの助けがあったのは間違い無いが、
「運を引き寄せるための最大限のアクションを起こしていた」と言えるだろう。


たぶん、渡邉の投入は試合前から決まっていた時間どおりのものだったと思うんだけど、
5−3−2に移行したのは突発的か、
あるいは「どうしても苦しい時はこれで行くぞ」という「プランB」だったのだと思う。
…というのも、DAZNが見事に抜いてくれてたのだけど、
渡邉投入時のゴールキックの際、
ボールをセットしようとする清水に武田が駆け寄って、
指を「3」の形にしながら話しをしていたんだよね。
5−3−2化が試合前から決まっていた渡邉投入時の約束事だったとすれば
この声掛けは無いので、
(「3」が3バック……5バック化してたけど……を示していたのか3DHを示していたのかはわからないけど)
突発的かプランBだったのだろうな、と。

渡邉投入時点では徳島は選手交代をしておらず、
フォーメーションもそのままだったので、
それまで何とか凌げていた守備の陣形を変えたというのは
(この変更ではSHが居なくなるので、
 サイドで起点を作られた時に誰が最初に行くのか、
 人が動かされた時に誰がスペースへカバーに入るのか
 …といった約束事をも変えるということだからね)
試合を分けた采配だったように思う。




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