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讃岐 1−2 横浜FC
J2/第12節
(18/05/03:Pikara)
DAZN
讃岐スタメン
______重松__木島______
渡邉____________佐々木匠
______岡村__永田______
アレックス_麻田__武田____荒堀
________清水________
横浜FCスタメン
______戸島_レアンドロ・ドミンゲス
武田__齋藤_____野村___北爪
________石井________
____田所__ペ___渡邊____
________辻_________
90分の殆どが横浜FCのペースで推移。
劣勢を強いられてはいたものの
前半の終盤には相手への慣れを見せていた讃岐だったが、
HTで集中が途切れたか、後半開始早々に失点。
以降はスコア以上の差を感じさせる内容となった。
讃岐。
前半はよく我慢をしてスコアレスで折り返し。
弱いチームが引き分け以上に持ち込むカタチを作れていたが、
後半開始早々、CKの流れから勿体無い失点。
ビハインドを跳ね返すチカラの無さを自覚するベンチが素早く動くが、
変更したフォーメーションに自分たちが適応する間もなく
トランジションで2点目を献上してジ・エンドとなってしまった。
返す返すも1失点目が悔やまれる。
前半の終盤には相手に対する慣れを見せて膠着状態に持ち込んでおり、
あとはそれをどこまで引っ張れるかという状態だったのだが、
相手CKのセカンドボールを、幾度かあったクリアするタイミングで蹴り出し切れなかった…。
弱者が、こういった部分の集中やリスク回避の思い切りを欠いてしまっては、
引き分けることも難しい。
先制点を許したベンチが早々に動いた判断は良かったと思う。
失点時で40分以上、原投入時には35分近くを残していたわけだけれど、
得点力に乏しいチームが追いつこう、ひっくり返そうとするのなら、
明確な攻撃への姿勢は必要。
ただし、今季初めての採用となった3トップは、不発に終わってしまった。
これは、主に後方のビルドアップ能力の弱さに起因している。
早いタイミングでWGにボールを付けることが出来ないので
そもそも3トップにする(WGを置く)ことのメリットを発動出来ない上に、
ならば、と、サイドでボールを動かすために佐々木匠がサイドに流れることになり、
結果、バイタルにこぼれるボールを拾うことが出来なくなってしまった。
それゆえに、横浜FCのカウンターの芽を摘むことも出来ず、
野村やレアンドロ・ドミンゲスが
自陣バイタル付近から讃岐側のバイタル付近まで容易にボールを運ぶ場面が幾度も生まれた。
3失点目を喫しなかったのは幸運だったと思う。
また、サイドに流れた佐々木匠が幾らボールをキープしたところで、
サイドゆえに出しどころは限定されてしまう。
良いカタチでクロスにまで持っていけない限りは、
佐々木匠が流れた方とは逆サイドのFWはせっかく前に置いているのに好機にも
好機創出にも絡めない。
早いタイミングでWGにボールを付けられないのであれば、
せめてCB、SB、DHの連携でボールを相手陣内まで運び押し込みたいのだが、
(これが出来れば佐々木匠を中央に留めることが出来て、
彼に預けての決定的なパス(出す先が3ヶ所ある)を期待出来るのだが…)
それもままならず…。
そうこうしているうちにビルドアップへの期待がある麻田、
決定的なパスへの期待がある佐々木匠が共にベンチに下がってしまい、
パワープレイ以外の選択肢を放棄するカタチとなった。
選択肢がひとつしか無い状況では、それをやりきって1点をもぎ取るのがせいぜいだろう。
その意味で、武田によるゴールが生まれたのは評価出来るが、
麻田と佐々木匠の交代は、追いつく・逆転するためのものでは無かったと思う。
(とは言え、GW連戦中であることを考えると、2点ビハインドで彼らを下げることには異を唱えづらい)
(正直、もっと早い時間に2人下げても良かったのでは、とも思う)
(それは、この試合を捨てることと同義なのでなるべくそうしたくはなかったのだろうけど)
(80分にパワープレイへの切り替えということであれば、まぁ、面子は保てるよね)
この試合からは、
「1失点目のような失点の仕方は論外」ということを強く再認識することと、
「3トップを機能させるには何が必要か」ということを、
今後の糧にすべきだと思った。
横浜FC。
守備時5−3−2/攻撃時3−1−4−2の可変システムへの理解度と
その中でも個々人の判断で行われているポジションチェンジ。
それを可能にしている運動量。
整理されたショートカウンターの経路。
パススピードの速さ。
…といった辺りが素晴らしかった。
特に野村は攻守に渡って、ピッチ内のいたる所で効いていた。
昨季シャドーを務めていた時に素晴らしかったイメージがあったのだけど、
今日もまぁDH的に振る舞って組み立てに参加したかと思えば
IHとしてバイタルでも仕事をして、
守備ではサイドまで出ていって5バックのSBを助けた次の刹那、
発動したカウンターに絡みボールを運ぶなり
フィニッシャーのコース取りで駆け上がるなりしていた。
齋藤は主に攻撃面で自由にサイドと中央を出入りして讃岐を混乱させ、
レアンドロ・ドミンゲスの周辺にスペースを生み出していたし、
戸島とレアンドロ・ドミンゲスは適切に縦関係を作って讃岐ゴールへと迫っていた。
北爪は身体がキレキレ。
選手全般、可変システムとポジションチェンジの頻度の高さにも関わらず、
ボール回しのパススピードは速くて届け先も正確。
前半の半ば過ぎまで、讃岐は振り回されるばかりであった。
いやぁ、強かった。
これで前節までの11試合で11得点12失点とは信じ難い。
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