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熊本 1−1 讃岐
J2/第19節
(18/06/16:えがお)
DAZN



熊本スタメン

________皆川________
______安____八久保____
片山____田辺__中山____田中
____米原__村上__黒木____
________佐藤________



讃岐スタメン

________原_________
重松_____佐々木匠______西
______永田__渡邉______
アレックス_岡村__中島____武田
________清水________



35分まで、71分まで、試合終了まで…と、3つの流れに大別出来る試合だった。
ポイントは、2番目の流れで主導権を握った熊本が、
ハーフタイムを挟んで勢いを継続できた点で、
それは、あまりこの言葉で評したくないのだけど、
「気持ち」で上回ったゆえではなかろうか。



熊本。
相手陣内にボールがある時には守備時も3−4−2−1をキープ、
シャドーが相手CBに、WBが相手SBに前進守備を仕掛け、
自陣にボールが入ると5−4−1に変化するという感じだったのだけど、
これがスムーズでなかった上に
35分までの讃岐の意図と精度もあって、非常に危なかった。
シャドーが前進を控えるようになったことで
讃岐のDHをだいぶ消せるようになり、そこで落ち着いたという印象。
この変化でミドル/ロングパスを蹴らせないようになってからは
徐々に保持率も上がり、それに伴いチームが前掛かりになり、
押しに押して同点まで持ち込んだ。
が。
押しに押した攻撃も褒められるような内容じゃなかったと思う。
片山の左足や田中の突破力を活かすためのボール回しは見られなかったし、
皆川、安という強力な2枚が居るにも関わらず中央へ楔も入らず…。
自分たちのストロングを活かす/相手のウィークを突くという狙いが見えない上に
技術的なミスも多く、
正直、これでよく皆川が8得点、安が7得点も出来ているな、と感じた。
讃岐が後半立ち上がりに受け身にならなかったら、
あるいはもう少しポジトラの質が高いチームであったら、
2失点目を喫して更に攻撃が雑になって、
そのまま無得点で敗れていたと思う。



讃岐。
35分くらいまで、攻撃面で上々だった。
熊本の守備時の以降が遅いことを見切っていたのだろう、
出し手と受け手が「いつ」「どこへ」「出す/出てくる」かを共有した
ミドル/ロングパスが冴えていた。
熊本のシャドーが守り方を変えたことにより繋ぎの比重を増やした選択も正解だと思うが、
その部分で技術的なミスが多かった。
武田と、普段はサポートの少なさでロストしているが今回は本人の問題で、大剛。
この2人は、ちょっとパスミスが多かったように思う。
試合には流れがあるので、35分くらいから熊本に流れが行ったのは問題ではないのだけど、
ハーフタイムを挟んでなお、その流れを継続させてしまったのはマズかった。
前節(岐阜戦)のように、後半立ち上がり、強度を高めるメリハリが必要だったように思うし、
そこを間違えなければ、0−1ないし0−2で勝ってた試合ではなかろうか。
「勝ち点2を失った」というのが率直な感想である。

この試合だけでなく、ここ数試合で思うのは、
大剛をDHスタートから選手交代に伴い右SHに移す策に対して、
「西のように突進力があってカウンターの槍になれる選手」か
「大剛、タクミ、ワタルのようなボール保持で試合を落ち着かせられる選手」が
ベンチに居てくれれば…ということ。
前者不在の中、大剛を右に移すことで試合を落ち着かせることを選択してると
解釈しているのだけど、
65分〜70分を過ぎてくると、大剛もバテて技術と判断が落ちるんだよね。
彼を右に移すにあたって期待しているほどの効果は得られてないのが現状だな、と。
高木がDH1枠固定で90分頑張ってもらって、
大剛or永田でDHもう1枠のスタメン、
サブに回った方が西に代わって右orスタメンした方に代わってDHへ投入
(サブに回った方が入らなかった方へはワタルを投入)
……みたいなことが出来れば、
今やってる「大剛をDHスタートから右SHへ」という選手の動かし方で、
試合終盤を落ち着かせられるんじゃないかな…と思う。

「ボール保持出来る選手で試合終盤に落ち着きを」という観点で考えると、
鈴木はまだその部分での信頼を得られてないか、
そういうタイプじゃないと判断されているんだと思う。




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