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ドイツ 0−1 メキシコ
W杯(match:11)/グループF第1節
(18/06/17:ルジニキスタジアム(ロシア))
NHK総合



もうこれ決勝でいいでしょ…(ポルトガル−スペイン以来2度目)
恐ろしく強度が高く、切り替えが速く、戦術が高度な試合だった…。
対ドイツ仕様の守備〜攻撃を用意しそれを完遂したメキシコと、
試合中にそれを見切って微調整とより強いパンチで殴り続けたドイツ。



ドイツ。
後述するスペインのやり方にハマッてしまい、
攻めあぐねと被カウンター、そして失点があった前半だったが、
キミッヒのところから崩していくプランは、通常であれば有効だったと思う。
後半途中からエジルをDHに下げる、右サイドでより深い位置へ侵入していくという
「スペインのやり方を受けて、微調整でより強いパンチを繰り出す」やり方も
これまではそれで最終的に上回ってきたのだろうな、と。
マリオ・ゴメス投入と同時にハイクロス地獄に切り替えていれば
もう少し「同点か!?」という場面は増やせたかなぁ…。
どうしてもメキシコを称賛する試合になってしまうんだけど、
負けたもののドイツも強さを示した内容だったと思う。



メキシコ。
ボアテングに持たせる、マンツーでケディラを消す、右肩上がりのキミッヒは敢えて受ける。
守備時の基本を4−5−1に置きながらこれらの要素でドイツを守備でコントロールし、
奪ってからはケディラ不在の中央でエルナンデスが起点になる、
爆発的な走力でキミッヒを置き去りにするロサノで左から決定機に繋げる…という、
守備のカタチをそのまま攻撃での優勢に転じさせられる戦術の素晴らしさ。
前述のエルナンデス、ロサノの他にも、
奪ったボールを絶対にロストせずに前進させるベラ、
左で作るカウンターの逆サイドで上下動を繰り返し前線まで詰めていたラジュン、
抜群のキャッチング能力でドイツのミドルシュートに可能性を感じさせなかったオチョアといった具合に、
局面で選手のストロングがチームに還元されるように設計されてた部分も見逃せないし、
ドイツの右サイド攻撃増強に合わせて5−4−1へチェンジして耐えたことも含め、
徹底した分析をもとに描かれた高度なプランに応えてみせた選手も凄い。
試合終了直後、選手もスタッフも喜びを爆発させていたことも納得の、感動的な試合をやってのけたわ。
この試合で燃え尽きてしまわず、
他の相手にも(対ドイツほどでなくても相応の)対策が出来ていれば、
セミファイナルまで辿り着けるかもね…。




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