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クロアチア 1−1 デンマーク
(PK 3−2)
W杯(match:52)/R16
(18/07/01:ニジニ・ノヴゴロド・スタジアム(ロシア))
テレビ朝日
4分までに1点ずつを取り合うドタバタした幕開けから、
途中、凡戦の様相を見せながら、両GKが魅せに魅せたPK合戦まで。
死力を尽くした120分+αだった。
クロアチア。
4−2−3−1でトップ下のモドリッチが幅広く動き、受け、捌いて
攻撃をコントロール。
サイドへ運んでから低くて速くて強いクロスを入れていた前半の狙いは良かったと思う。
デンマークに対してハイクロスはただでさえ有効ではないからね。
しかし、後半になると全員が全員、ガクッと運動量が落ちたのは大問題だった。
GL3戦目でスタメン9人入れ替えて休養を取り、
2戦目と同じ11人で臨んだという試合で、
これはどういうことなのか…。
当初、「後半はデンマークにボールを持たせようとしてるのかな?」と思ったんだけど、
60分時点では「これは行きたくても行けないやつだ」とハッキリわかってしまった…。
ベンチも「何人か入れ替えたところで大勢に影響を与えるのは難しい」との判断か、
はたまた終盤の一撃に賭けていたのか、
選手交代の動きも遅く、
デンマークの攻撃の質に助けられながら、時間が過ぎるのを待つ感じだった。
後半の終わり際と延長後半に、それぞれ延長とPKを嫌って攻撃に出たのは
この状況下においては唯一打てた手だっただろう…。
(延長後半にモドリッチのスルーパスからPKを得た瞬間は「実った!」と思ったけどね…)
PK戦の3人目で延長後半にPKを止められたモドリッチが出てきて決めたのと、
PKを止めまくったスバシッチはアツかった。
チーム全体が動けない時間があまりに長かったので、
サブの使い方を含めて攻撃のバリエーションを持っているのかについては
よくわからない。
デンマーク。
4−4−2と4−3−3を自在に行き来しながら、
堅い守備と、一度前線に当ててからの攻撃を行なっていた。
モドリッチを低い位置での組み立てに追いやったり、
中央を割らせない、マンジュキッチへのルートを断つ……。
クロアチアにボールを持たせていたと言い切ってもいいかな、という良い守備を見せていた。
46分以降もクロアチアが一定以上動けていたとしても、
そうそう崩されそうな感じは無かった。
一方で、攻撃ではアタッキングサードで決定的な仕事が出来る人材を欠いていた印象。
2列目から前線に出て行くエリクセンが足元の技術や
46分から登場のシェーネが効果的な縦パスなどがあったんだけど…。
右サイドでポウルセンがストゥリニッチに対してかなり優位に立っていたので、
もっとそこにボールを集めていけば……というのが、
いちばんもどかしかった。
決定力が低いなら好機を増やすしかないわけだけど、
その可能性を自分たちで「選ばなかった」節があるのは否めない。
115分のモドリッチのPKと、PK戦で2本を止めてみせたシュマイケルは素晴らしかった。
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