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ブラジル 1−2 ベルギー
W杯(match:58)/QF
(18/07/06:カザン・アリーナ(ロシア))
TBS
対ブラジル仕様の強気なフォーメーションと戦術を用いて貫いたベルギーと、
その脆さの部分を叩き切れなかったブラジル。
ベルギーが見事な戦い方をした上で運も引き寄せたという印象。
ブラジル。
基本的には「4−3」のブロックを敷く相手に対して、
スムーズなパス回しやポジションの縦の流動性が影を潜めていた感があるのは
カゼミーロ不在(サスペンション)の影響か。
ウィリアンが孤立していた右サイドにドウグラス・コスタを投入するなど、
ベルギーの「3」の外側を使うための選手配置は行ったが、
ボックス内に(得点シーンのような)有効なボールが届けられなかった。
身長差ゆえにハイクロスはもとより選択肢に無いし、
さりとてニアに飛び込む選手やグラウンダーに合わせるのが上手い選手もいなかった。
IHの選手が飛び出してウラを取ることが殆ど出来なかったことも含め、
この辺りはベルギーのDFラインが深かったこともあるのだろうけど。
カウンターで刺す狙いの相手にCKからのOGで先に失点してしまったこともついてなかったなー…。
ベルギー。
デ・ブライネを偽9番に配してプレスバックとカウンターの起点に、
ルカクを右に置いてマルセロの攻め上がりを牽制、
前3枚でカウンターを完結させるために左には高速ドリブルのアザールという3トップの
3−4−3を基本フォーメーションとして、
守備時には右SHのムニエがSBに落ちての4−3−3。
ルカクが戻らず右DHがフェライニになる状態で
ネイマール、コウチーニョ、マルセロのブラジル左サイドを迎え撃つ…って、
こんなのどう考えたって分の悪い賭けでしょ(笑)
しかし、ベルギーはそれに勝ってみせた。
早々にCKから幸運な先制を果たすと、
当初は前述3選手に右サイドが翻弄されながらも
徐々に慣れていき、
90分を通して粘り強い対応を続けた。
前半のうちに狙い通りのカウンターでリードを2点に出来たのも、
精神的に大きかっただろうな。
「俺たちがここで頑張れば狙い通りに点を取れるんだ」という勇気を与えたのでは。
後半半ば過ぎになってもやり方を変えなかったのも驚きだったけど、
(選手の入れ替え、フォーメーションの変更で他に有効な守り方を見出せなかったのか)
やり切った選手たちを讃えたいね。
根性のスライドを続けたフェライニ、ヴィツェルに
PA外からのシュートは絶対に入れさせないマンのクルトワ、
へろへろになりながらドリブルで時間を作り続けたアザール…。
お見事でした!
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