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クロアチア 2−1 イングランド
(延長)

W杯(match:62)/SF
(18/07/11:ルジニキ・スタジアム(ロシア))
テレビ朝日



身体の重さを物ともしない精神の強さを見せたクロアチアと、
ピッチ内にもベンチにも若さが出たように見えたイングランド。



クロアチア。
不変の4−2−3−1でイングランドの縦の速さに対抗しつつ、
こちらも不変の、サイドには持っていけるものの…という怖さの無い攻撃。
後半になると幾分の改善傾向としてSB+SHの崩しが出て来たが、
決定機の匂いは、濃いとは言えなかった。
この試合では試合中に突如スイッチが入った感のあるペリシッチにより
流れを掴んだ時間帯が在り、
そこを逃さずに逆転勝利へと繋げてみせたけれど、
やはりモドリッチとラキティッチがもう少し前に重心を掛けないと、
負けないかも知れないけど勝てないと思う。
とは言え……、もう、これがこのチームのスタイルなんだろうね。
ペリシッチになるのか、レビッチになるのか、クラマリッチになるのか、
決勝でもスイッチが入る選手が出て欲しいところ。。



イングランド。
早々の先制弾によりカウンターに専念すれば良くなり、
体力の消耗も抑えながら試合を運べていたと思うんだけど、
追いつかれた時のバタバタぶりには、
どうしても「若さ」という言葉を用いてしまうよね…。
ピッチ内にもベンチにも落ち着きをもたらす存在が無く、
相手を苦しめていたウラ抜けと速さを担っていたスターリングを、
追いつかれた直後にラッシュフォードに代えてしまったのも
「これまで通りのサッカーでいいんだ」との思いを揺らがせてしまったと思う。
(あのタイミングでスターリングに代えるなら、ヴァーディだったのでは)
また、これはスコアや時間といった状況に関わらずなんだけど、
後ろからの組み立てが拙かったのも、
追いつかれた後に、悪い方向に効いてたように思う。
一度ペースを落としたクロアチアに対して
「持たせる分には怖くない」「いつでも奪いに行ける(から、今は休んで延長勝負)」みたいな、
精神的優位を与えてしまったんじゃないかな、と。




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