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讃岐 0−2 金沢
J2/第30節
(18/08/25:Pikara)
DAZN



讃岐スタメン

______原___重松______
渡邉____________佐々木匠
______高木__永田______
アレックス_竹内__パク____市村
________清水________



金沢スタメン

______垣田__清原______
加藤______________金子
______梅鉢__藤村______
沼田____廣井__庄司____石田
________白井________



風を利用し、守備をサボらなかった金沢が、
讃岐の自滅を賢く突いて勝利した。



讃岐。
前半半ばで足が止まり出してしまい、攻守に一歩が遅かった。
走れなければ始まらないチームなので、この時点で勝利は遠のいたと言える。

ベテランが顔を揃えながら、
向かい風を利用しながら市村とパクの間を執拗に狙う金沢に対して、
自分たちで何の対処も施せなかった。
足が止まり出したから余裕を持って蹴られたという面はあるけれど、
あれだけあからさまにやられているのに…。
自分たちの状態を抜きに、最優先でケアしなければならない問題だったでしょうに…。
蹴られることが防げないのであれば、パクの守り方を変えさせるという手段もあっただろう。
これについては、後半アタマにパクの交代が無かったことにも驚いた。
終盤にパワープレイという散弾があったのかも知れないけれど…。
(実際に、(コメントとしては否定してるけど)70分にパクを前線に上げている)
(しかし、全然チームとしてパワープレイを行えずにパクは我那覇と交代することとなる)

2失点目も最悪。
0−1で折り返すことに注力すればいい時間帯に、
中盤のイージーミスでボールを奪われ、
広大なウラのスペースを使われた際の守り方も理にかなわず。

市村は加藤にボールが出た時点で振り返って中央の状態を確認したにも関わらず、
何故にクロサーとなる加藤に寄せなかったのか。
上がってくる選手は垣田しかおらず、垣田にはアレックスら2〜3人が並走していた。
(結果的に垣田に振り切られ上手くニアに入られるのだけれども)
この状況を確認したハズなのに、クロサーに寄せずに真っ直ぐ下がったのは理解に苦しむ。
クロサーに寄せないのであれば、せめて垣田が入ってくるコースへと下がるべきだ。
それすらもせず、ただただ真っ直ぐに下がって行った。
清水からコーチングは無かったのだろうか…。
加藤に寄せたとて、加藤と市村の距離を考えればクロスを上げること自体は防げなかっただろう。
しかし幾らかでもコースは切れたハズだし、上手くすれば身体に当てられたかも知れない。
真っ直ぐ下がって行ったことで、そのいずれの可能性も自ら放棄してしまっている。

加藤のクロスの精度と垣田の走力及びニアへの入り方は見事だったけれど、
それでも失点しないで済む可能性のあったプレイだ。

後半は2点リードの金沢が受けに回ったことでボールは持てたけれども、
最後尾から中盤に付けることもままならず、
ロングボールも精度を欠き、
前述のようにパワープレイは意思疎通が不十分で、
回数だけ重ねたCKには工夫も無し。

途中投入の木島の個と、
同じく途中投入の佐々木渉がバイタル付近でボール回しのハブになることとで
わずかながらの可能性は見せたが、
金沢のサボらない守備の前には本当にわずかな可能性でしかなかった。

負けるべくしての負け。
それも、この勝ち点状況で、自動昇格にもPO圏にもかからない、
本来なら残留争いに巻き込まなくてはならない金沢をホームで相手にして、である。

この試合が始まるまで、ナンダカンダ残留出来るチームだと思ってたけど、
2失点目で「降格あるかもな」と思ってしまった。

この敗戦を本当の本当に「底」にして、何とか残留を勝ち取って欲しい。

実況によれば「故障で欠場」の田中と、
この試合もベンチ外となった岡村の様子が心配である。



金沢。
チームの出来としてはアベレージじゃなかろうか。
柳下監督の言うように「讃岐のミスを上手く突けた」ことによる勝利で、
もとより、後半のような守備は見せられるチームだと思う。
ここ数試合点が取れてなかったらしい攻撃面については、
志向しているサイド攻撃がこの試合においては希薄だったけれど、
風と相手のウィークを利用した攻撃が好機を生んでいたので、
「正解だった」とするべきかと。
豊富な運動量ととにかくボールを収めていた垣田、
中盤守備とボール奪取からの展開で効いていた藤村と梅鉢は良い出来でした。




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