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新潟 2−1 讃岐
J2/第36節
(18/10/06:ビッグスワン)
DAZN



新潟スタメン

______田中__河田______
渡邉______________戸嶋
_____カウエ__加藤______
渡邊____大武__広瀬____川口
______アレックス_______



讃岐スタメン

________我那覇_______
佐々木匠___佐々木渉_____高木
______岡村__田中______
アレックス_麻田__竹内____荒堀
________清水________



プレスの位置と強度で主導権を握った新潟が流れのままに
先制し、追加点を奪い、逃げ切りに成功した。
勝負を分けたのは4−4−2守備の考え方と局面での技術の差。



新潟。
高い位置から圧力をかける4−4−2は良かったと思うし、
そこを意識して強度を保つ選手交代も行われていた。
苦し紛れに蹴らせてしまえば、
他チーム相手であってもカウエのところである程度回収出来るであろう。
加藤とカウエの前後のバランスも良かった。
一方で、攻撃はそこまで良かったとは感じなかった。
押し込んだ状態から加藤とカウエで左右に振り分けることが出来ていたのは、
讃岐のちょっと特殊な守り方(後述)に拠る部分が大きいように思う。
両サイドが深い位置まで侵入することも少なければ、
中央を攻略する場面も殆どなく、
河田の裏取りを除けば「何となく押し込んでるだけ」で、
加藤とカウエによる振り分けで得た優位を活かせていたとは言い難い。
この順位に居るのもまったく不思議ではないな…。
河田があれだけいい動きをしているのに、
彼がハットトリックをした試合込みでここまで8得点というのには悪い意味で驚いた。
SHのどちらかにパサーが居るだけでもだいぶ違うだろうに…。
河田は個人昇格すると思う。



讃岐。
CKからのゴール前スクランブルと、
パスカットしたボールのこぼれた先に相手選手という失点シーン2つは、
不運と感じずにはいられない…。
新潟の攻撃がそれほどでもないこともあって、
難しい守り方をしながら何とかしのげていたんだけどなぁ…。
まぁ、敢えてその守り方を選んでおきながらカウンターに繋げられてはいなかったので、
だったら普通に守れば……と思いもするのだけど。
讃岐が採用した、ちょっと特殊な4−4−2というのは、
攻撃時4−2−3−1からトップ下の佐々木渉がDH間に降りて、
左SHの佐々木匠を前目に残すという変則な動き。
左DHの岡村が本来左SHが守るべき位置まで開くこともない、
真ん中を厚めにしながら佐々木匠経由でのカウンターを狙うというものだった。
戸嶋がもっとボールを持てて決定的なパスを出せる選手だったり、
川口が常にボールを持ち上がってくる状況だったりすると、
讃岐の左サイドはもっとボロボロにやられてたと思うんだけど、
(何せ岡村は開かず、佐々木匠は下がってこない)
そうはならなかったところまでは、スカウティング通りだったと思う。
ただ、そういう特殊な可変でもって真ん中を厚めにしていたために、
加藤やカウエが少し引いてボールを持った時に圧力をかけられず、
左右へ振り分けるパスを許すこととなっていた。
それでもしのげていたところまで、
おそらくは北野監督の想定通りだったんじゃないかと踏んでいるのだけど……。

先制されてしまったこと、
ポジトラの質が低くて速くボールを前に運べないこと、
新潟の、佐々木匠へのチェックが厳しかったこと。
…この辺が、北野監督の狙い通りにいかなかったことで、
ゆえに、最終スコアがこうなったのかな、と。

終盤、高木がトップ下になったことでバイタルでの一工夫が出てたと思うんだよな。
以前も書いたけど、高木トップ下は有効では。
あるいは田中と共にDH起用でポジトラの質を上げるか。
いずれにせよ、高木の使い方が鍵になると思う。

佐々木渉の存在感が希薄だったけど、先述の特殊な守り方ゆえに仕方ないと思ってる。
攻撃になった際に出て行くには、守備時に戻らなくてはいけない位置が低かったからね。
先制されてからの全体のブロックの高さが最初から敷かれていたならまだしも…。

我那覇が1トップなことで、縦パスへのチャレンジが比較的多かったのはいいことだと思う。
技術の問題はあるけど、田中や竹内からなら通るし。
これにサイド奥へSHを走らせるパスを併用出来ればなお良し。
……パスの精度、出し手と受け手の呼吸が合ってることは前提だけどね。
(そしてこの試合はその前提が成立してないことが多かったけどね)




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