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讃岐 1−0 熊本
J2/第37節
(18/10/14:Pikara)
DAZN
讃岐スタメン
森川______原_______重松
___高木________佐々木渉_
________永田________
荒堀____竹内__岡村____パク
________清水________
熊本スタメン
________巻_________
_____水野____安______
片山____米原__中山____田中
____鈴木__横山__小谷____
________佐藤________
「相手のストロングを消し自分たちのストロングにする」北野采配の真骨頂と
応えてみせた讃岐の選手たち。
まったく修正、対応が出来なかった渋谷監督と熊本の選手たち。
讃岐。
3トップによるハイプレスで熊本の組み立てを阻害し、
ハイラインを敷く相手のDFラインのウラを狙う作戦を90分徹底。
狙い所は熊本のストロングである田中のサイド(自分たちの左)であるところも
徹底されていた。
ハイプレスとの連動と広範囲の守備を担当する3センターに負荷がかかるも、
前から奪いに行ことく、縦に横にのスライドすることを愚直に続け、
勝ち点3の奪取に成功。
戦術的に語ることは多くない内容だけれども、
「裏天王山」「観戦無料キャンペーン対象試合」「スポンサー冠試合」と
「ドラ」が乗った試合で、見事に持てる力を出し切ってみせた。
残留への望みを繋ぐと共に、観るものに訴えかける90分に出来たと思う。
熊本。
讃岐の4−3−3に面食らい、ハイプレスに戸惑い、
ハーフタイムを経ても修正が無く、
90分いいところなしに破れてしまった。
武器である田中が押し込まれ、足の遅い横山があっぷあっぷしていた
自分たちの右サイドを狙う讃岐のロングボール構成に対して
頑なにハイラインを維持。
されど5−4−1へ変化しての守備のため
讃岐のボールの出所へプレッシャーをかけることが出来ず、
決勝ゴール以外にも幾度となく竹内からの好フィードを浴び続けた。
また、3バック+2DHのビルドアップは讃岐3トップの前にあたふたするばかり。
いなすためのパス回しやDHの位置取り、ボディシェイプが皆無で、
米原と中山は永田や高木の餌食と化していた。
前節から何人かメンバーを代えていたそうだけれど、
チームとして3−4−2−1でどうするのかが確立されてない印象を受けた。
このフォーメーションでどうにか出来ないのであれば
フォーメーション自体を変えてしまうアイデアもあるだろう。
例えば、片山を落とし安を上げる4−4−2にすれば、
讃岐3トップに対して後ろに4枚を確保出来るし、
強力な武器である田中を押し出せるし、
前線に巻と安が並ぶためラフに蹴っても収められる確率が上がるし、
竹内のフィードを阻害することも出来たハズだ。
3−4−2−1を貫くには練度が足りないことがハッキリしたし、
この練度にも関わらず貫くしかなかったということには
バリエーションの不足を指摘せざるを得ない。
シーズンも最終盤であるのに、だ。
チームの台所事情がわからないのだけど、
水野のシャドー起用、上里のベンチスタートも大いに疑問だった。
前者は適正があるとはあまり思えないし、
その中で何か特別なタスクを負っている様子も無かった。
後者に関しては、スタメンのDH2人よりもビルドアップへの関与や展開力で
明らかに能力が勝っている選手だと思うのだけど……。
ベンチから90分動きが無く、
ピッチ内でも選手たちが自分たちの劣勢を変化させようという試みは見えなかった。
今日の内容は、ちょっと深刻じゃないかね。
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