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【女子】アルゼンチン 0−0 日本
W杯/GL(1)
(19/06/10:パルク・デ・プランス(フランス))
フジ



日本スタメン

______菅澤__横山______
長谷川_____________中島
______三浦__杉田______
鮫島_____南__熊谷____清水
________山下________

※交代は後ほど



90分のかなりの時間がアルゼンチン陣内で展開された。
4−5−1で守ってカウンターという狙いのアルゼンチンを前に、
日本はボールを保持こそすれど好機をさほど作れずに
スコアレスドローとなった。



日本。
昨年4月20日のアジアカップ決勝、対オーストラリア以来となったなでしこ観戦。
この1年でメンバーもそこそこ変わって、果たして……。

結論から言うと、高倉スタイルは不変でした。

アルゼンチンとの力量差もあって日本がボール保持して
アルゼンチン陣内でサッカーが出来るんだけど、
アタッキングサードから先は全部アドリブ。
「相手のここが弱いから」「こう動かしたら相手はこう守るから」みたいなのも無く、
選手同士がその場で合わせていく。
だから、一見攻撃パターンが多彩に見えたりもするけど
(この試合の前半はボックス幅の崩しに固執してた感が強いけど)
そのどれもが有効打たり得ないし、
そもそも意図のズレにより最後またはそのひとつ前のパスがズレてしまう。
試合を終えた高倉監督は相変わらず崩しに関しては「アイデア」「個」と言ってたけど、
選手のそれに任せる、任せざるを得ないのは、もう一段階先の部分じゃなかろうか。
ボックス内に迫る部分はチームとしてやり方を準備しないと、
とっても効率が悪いと思う。

大会中に高倉監督が覚醒するとは思い難いので、
本当にピッチ内の選手たちでどうにかするしかないなぁ…という印象。

横山。
自分がという意識は悪くないけど、
選択肢がすべてドリブルだったのは、ちょっと…。
せっかく中間ポジションで受けて相手を3人とか引き付けてるのだから、
簡単にパスを叩けばいいのに…という場面が多かった。

菅澤。
ボックス付近で収めるまでは良かったけど、そのあとが雑だったかな…。

南。
A代表では初めて観る(アンダーで観てると思うんだよな…)。
十分にスタメンに値すると思った。

三浦。
始めて観た。
セカンドへの反応も早く、シンプルにハブとなるプレーも良い。
もっと強い相手にどこまでやれるか、だね。




アルゼンチン。
ミドルサードのディフェンシブサード側のギリギリ辺りから
4−5−1でブロックを形成。
「5」でボールにいちばん近い選手が圧力をかけに前に出て、
残った4枚で中盤のスペースを管理するような感じ。
…とはいえ、けっこう動きはバラバラで、
日本がパスを回す中でボールに人が集中し過ぎることも、ままあった。
(日本としてはこれを逆手に取れば容易に人を剥がせたのだけど)
しかし、それぞれが球際で日本に勝ったり、カバーリングで頑張ったりで
何とか瓦解せずに90分を終えた。
日本の攻撃に問題があったこととは別に、この頑張りは称えられていいでしょう。
また、攻撃という攻撃は殆ど出来なかったものの、
奪ったらまずは1トップの9ハイネスに預けて、
彼女の孤軍奮闘に10バニーニ、11ボンセグンドが根性のサポートに走るというカタチで
何とか一刺ししてやろうという意欲は捨ててなかったのも好印象。
特に10バニーニは守備で頑張って、サポートに走って、
ヘロヘロなハズなのに技巧を発揮してロストしないのは素晴らしかったな。
9ハイネスと共に敢闘賞を授与したい。





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