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讃岐 1−3 F東京U-23
J3/第29節
(19/11/03:Pikara)
DAZN



讃岐スタメン

______森川__重松______
西_______________渡辺
______高木__赤星______
長澤____麻田__竹内____武下
________清水________



F東京U-23スタメン

_____ジャエル_________
__________宮崎______
内田_______________原
______常盤__品田______
小川____丹羽__大森____湯本
________波多野_______



技術、フィジカル、メンタルのいずれもでF東京U-23が上回り、
組織ですら抗えなかった讃岐を圧倒しての勝利。
ホーム通算観客数40万人を達成した讃岐は、
記念の試合で不甲斐ない姿を晒してしまった。




讃岐。
ハッキリと4−4−2にして試合に入ったが、
その意図を感じられる場面は、比喩ではなく皆無だった。
守り方にしてもボールの動かし方にしても特にいつもと変わりはなく、
「ミラーゲームにしてマーカー(と責任)を明確にしたいのかな?」との推察も、
右サイドの守備=F東京U-23の左サイドで幅を取る選手のケア=を見るに、
そうではなかったと言い切れる。

本当に普段通りのサッカーを志向していて、
柳田役を武下が担う「3+1」「左肩上がり」を行っていたが
あくまで武下はスピードが売りの選手で、
ビルドアップの面では「頑張って何とか及第点に届くかな、届かないかな?」という感じだった。
この戦い方を選んだ結果の90分が
17歳・2種登録・初先発である彼にこんなコメントをさせてしまったわけだが
これについて、他の選手とベンチは大いに考えて欲しいと思う。
(そのこととは別に、彼の責任感は頼もしい限りである)

そして、普段通りのサッカーを志向する中、
ハーフウェーを越えて高木辺りがボールを持って前を向いても
そこからなかなか効果的な攻撃を仕掛けられないことも、普段通りだった。

アタッキングサードの手前、左サイドからの攻撃でボールを持った高木の付近に長澤、西、森川が集まって、
4人が4人とも「さぁ、どうしよう?」となっていたのには頭を抱えた。
誰一人能動的に動き出すことも無い。
上村監督が常々言っている「崩しの場面」「スピードアップの共有」は
こういうシーンで発揮されるものではないのだろうか…。
開幕して2〜3試合目ではなく、第29節ですよ。
幾つかのパターンから最適なものを選手が選んで仕掛けられるようになっていないといけないのでは?

攻撃にかかる場面でもうひとつ大いに不満だったのが、赤星のポジショニング。
ボールを持った渡辺に良くない角度で近づいて自身のマーカー共々渡辺の動きを制限したり、
右奥への走り抜けも中途半端なところでやめてしまい
渡辺がFWへと斜めへ当てるコースを消してしまったりしていた。
渡辺が連続スタメンを続けていて良さを発揮できるようになっていた時に
池谷や柳田が彼の周りでどういうプレーをしていたのか、
観ていなかったのだろうか…。

過去のスタメン出場でも振るわず、この試合でもいいところが無かった赤星。
濱口でも澤田でもなく彼がチョイスされているということは
練習では彼の方がスタメンに相応しいと上村監督の目に映っているのだろう。
その事実も、ちょっと悲しい。

ビハインド且つ攻撃が上手く回っていない中でのベンチワークも疑問符が残るもので、
森川を右SBへ回しての我那覇投入(武下OUT)や
3バックにしての福家投入(赤星OUTで森川が右DHに移動)も
それに伴う狙いは見られず、ゆえに、当然ながら結果に繋がらず…。

攻守に上手く行かない上にフィジカルコンタクトで尽く負けていたこともあり、
どうしても「覇気がない」と映ってしまう。

清水のコメントが、胸の中の深く静かなところへと落ちていくよ…。




F東京U-23。
スタートこそスタメン図に書いたような宮崎がセカンドトップの4−4−2だったけど、
時間を追うごとに前線の並びは変わっていった。
(スタート→原が前に出て宮崎が右SHに→内田と宮崎の左右が入れ替わる)
今回はトップからジャエルと小川がスタメン入りしていて、
おそらく普段よりも即興要素が強かったと思うんだけど、
そんな中でも、
ジャエルを前目にした2トップの距離感や
内田が左SHだった時の左サイドのボールの循環(内田がタイミングよくHS受けしていた)はスムーズで、
もとより前線の個が讃岐の後方の個に勝っている上にそのスムーズさがあったため、
ボール付近の3人くらいのみで好機を作り出すことが出来ていた。

トップの経験が多い選手や金沢での経験がある宮崎はともかく、
品田、常盤(彼は2種登録らしい)辺りまでもが
「球際で勝って当たり前、そこから技術も発揮するんだ」という気持ちがアリアリとしたプレーぶりで、
観ていて羨ましかった。
特に品田は、
「高木さん、讃岐のバンディエラか何か知りませんけど今日は仕事させませんよ」みたいな潰しを
(90分通しては流石に高木もやらせなかったけど)再三に渡って見せていて
「彼、配球が評価されてる選手だよなぁ…。それでこのプレーぶりか。飢えていていいなぁ」と思いながら観てました。





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