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福島 1−0 讃岐
J3/第30節
(19/11/10:とうほう)
DAZN



福島スタメン

_________武________
田村______雪江______池田
______橋本__樋口______
星____宇佐美__河西____輪笠
________堀田________



讃岐スタメン

________森川________
西_______重松______渡辺
______高木__赤星______
長澤____麻田__竹内____市村
________清水________



後方からの組み立てを大事にする両チーム。
ボールを保持することに関しては五分と言って良かったが、
ゴールへ結びつけるための仕組みの部分で明暗が分かれた。




福島。
表記としては4−2−3−1としたが、全体としては流動的。
守備時は雪江が前に出ての4−4−2になり
その上で状況次第でSHが前線守備に加勢をしていたし、
ビルドアップの際は星を前に押し出してから
宇佐美・河西・輪笠の3枚か、
輪笠が偽SB化して橋本を降ろしての宇佐美・橋本・河西で始める2パターンを用意。
更に雪江が2列目を左右にうろついたり武を追い越してみたりすると共に、
樋口が3列目と2列目を行き来してハブ役をこなしていた。
(橋本が最後尾に落ちて、且つ、樋口が3列目に留まっている時には、
 田村が中央寄りに入ってくるところまで自動化されていたように見えた)
こうしたビルドアップの際の動きに加えて、
アタッキングサードに侵入出来た際のボールと人の動きも整理されていて、
ボックス幅に人数を集めた上で
ウラ抜けを狙う選手、ボックスの高さに留まる選手、
一歩下がって(あるいは遅れて入ってきて)逃げ口になったり跳ね返りを拾ったりする選手等が居た。
また、ショートパスによる組み立てを基本としながらも
試合の入りやリードして迎えた後半はロングボールを多めにするなど、
悪い意味での拘りがなく、
試合の流れに応じたプレーがチームとして出来ていたように思う。

やはり全体的によくまとまっている、いいチームだなぁ。
強烈なサイドアタッカーがいたりすると、
もう少し上の順位に留まり続けられるようになるんじゃないかな。




讃岐。
前節の4−4−2から4−2−3−1に戻したが、
これは対福島というよりは自分たちの微調整という印象だった。
おそらくは、赤星がビルドアップで前節よりも前に行かなくなった(行くなということにした)ことによる
2列目中央での選手の確保ということで、
予めトップ下に重松を置いてその役割を担わせたということだろう。
とはいえ、右サイドではボールの前進がやはりぎこちなかった。
柳田の仕事を任せた市村が能力的にミスマッチだったことと、
(特に前半のポジショニングは酷かったが、
 後半はかなり修正出来ていたし、
 渡辺に預けたあとの逃げ口にもなれていた)
前節に引き続き赤星のポジショニングに問題があったことに因るもので、
赤星はこのポジションで求められる仕事が出来る選手として獲得、起用されているのだから
彼自身も、彼を起用している上村監督も、正直言って非常に心象が悪い。
ベンチには同じ仕事を任せられると思われる澤田が座ってたのだが…。

前節、今節で、竹内の対人守備やアジリティに不安を覚えるようになった。
コンディションの問題なのか、年齢による衰えなのか。

福島が橋本(ビルドアップ)と樋口(ハブ)に振り分けていた仕事を一手に引き受けていたのは、
前節に続き高木だった。
左サイドへの展開と機を見てのミドルパスで一人奮闘していたが、
好機に繋げることは叶わず。

後半、竹内から2本、麻田から1本、
右で待つ渡辺へのミドルパスがあったのは良かった。
前述のように右サイドでのボール前進は機能していなかったこともあるし、
相手を左に寄せておいてドリブラーである右の渡辺へ預けられれば1対1を仕掛けるチャンスである。
結果として渡辺が仕掛けて客席を沸かせるシーンは訪れなかったが、
今後も織り交ぜていくべき試みだと言える。

今節も、アタッキングサードで良い仕掛けを見ることがほぼ出来ず、
森川がポストに当てた1本があったものの、
決定機らしい決定機を引き寄せることが出来なかった。
右サイドはさておき左サイドではある程度「型」を作れていたし、
同じやり方を30試合貫いて来ていて、
しかし相手は特に対策を講じてきていない試合において、
これだけ得点の匂いが感じられないというのは、
あまりに寂しい。





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