menu>football>match
日本 1−4 ベネズエラ
国際親善試合
(19/11/19:吹田(日本))
フジ
日本スタメン
________鈴木________
中島______浅野______原口
______柴崎__橋本______
佐々木___畠中__植田____室屋
________川島________
HT:植田→三浦、鈴木→古橋/65:橋本→山口、浅野→永井/82:原口→井手口
びっくりするくらい酷かった前半と、
相手がペースを落とした中で多少盛り返した後半と…という
日本の独り相撲感が強かった90分。
ベネズエラが普通に良いチームなのは間違いないけれど。
日本。
「鈴木と浅野へロングボールでウラを狙おう」
「柴崎に預けたところから始めよう」
以外には何も約束事が無かったんじゃないか…という程に
攻守両面でボロボロだった前半。
4−3−3からアンカー落としで始めるベネズエラに対して、
4−4−2化してセットしたあと、
・ベネズエラの後ろ3枚にどう圧力をかけるのか
・引いて受けるIHをどこまで追うのか
・IHの動きに連動する他の選手の監視は
…などが何も見えなかった。
その結果、中盤で振り回されるし、
最終ラインはボールばかり目で追ってマーク掴めないしで
いいようにやられてしまった。
ビルドアップではIHの2人で柴崎と橋本を監視するベネズエラに対し、
「柴崎に入れられない、どうしよう」から始まり、
柴崎が相手のCF〜WGに顔を出して受けるようになったあとも、
その後の中盤での約束事が無いのでボールを持っては探す、
意図が合わずにパスがズレるの繰り返し…。
45分の間に自分たちでどうにかしようという工夫を見せていたのは
柴崎と、引く・絞る・ウラ抜けするなどを使い分けていた原口だけだった。
後半になってアタマから古橋(と三浦)が投入され、
2列目の並びが左から原口、中島、古橋になり、
(ベネズエラがペースを落としたことも作用して)
ようやく状況が変わってくる。
中島が高い位置で仕掛ける回数が増え、
室屋と佐々木がオーバーラップ出来るようになり、
柴崎が有効な手を選んでタクトを振るえるようになった。
それらに大きく寄与していたのは古橋。
抜群のポジショニングとシンプルなプレーで
味方に選択肢とリズムを与えていく。
不用意にボールを持つ味方に近づかない、近づきすぎない。
中間ポジションを取る、サイドに張る判断の適切さ。
レーン移動の際は斜めに動く。
緩急をつけることで相手を置き去りにする/間を詰めて圧力をかける…。
…いやぁ、圧倒的に優れていたね。
殆どの時間で押し込めたし、もう2〜3点は返しておきたかったかな…。
ピッチサイドに出てきて「諦めるな」と声をかけていたという権田、
ネガトラで相手を追った中、伸ばした足が届かなくて両の拳をピッチに叩きつけた原口、
途中投入されてネガトラとプレスバックで(チャージはちょっと荒かったけど)
鬼の速さを見せた永井、
盛んに声掛けと大きな身振り手振りでDFラインの統率を試みていた三浦。
…この辺は、まぁ、チームの不甲斐なさの中にも気持ちが感じられたのは良かった。
外からもわかりやすく気持ちを表現するのがすべてではないけど、
やっぱ何も感じられないと、ねぇ…。
ベネズエラ。
ボールを持った時のチームとしての動きが非常に洗練されていた4−3−3。
1人の選手の動きで相手選手を動かしておいて、
空いたスペースに別の選手が入ってきてそこへボールを渡す。
慌てて寄せる相手が空けたスペースにまた別の選手が入ってきて…。
IH2人のポジショニングや左WGの突破力、CFの強さなんかは個としても印象が強い。
守備面では、押し込まれていた後半がちょっとぼやけていたかな。
WGがハッキリ引いて4−5−1にするのかどうかは焦点だったと思う。
トランジションで日本に上回られていたのとか、
こぼれ球を日本に尽く拾われていたのは
そもそも局面にかけている人数が違うからという面が大きかったのでは。
4−5−1化してれば、カウンターに持っていける回数が全然違ったんじゃないかな。
menu>football>match