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岩手 1−1 讃岐
J3/第34節
(19/12/08:いわぎん)
DAZN



岩手スタメン

________菊池________
_____大垣____嫁阪_____
麦倉____梅内__江頭____廣田
____福田__木下__米原____
________土井________



讃岐スタメン

_____木島徹__中村______
森川____林____池谷___渡辺
________我那覇_______
____麻田__鈴木__ペ_____
________清水________



基本的には讃岐がボールを握り、岩手が速攻を仕掛けるという構図の90分で、
共に総得点がリーグワースト5に入ることが頷ける内容だった。



岩手。
3バック+梅内でビルドアップを開始するも、
チーム全体で押し込んで行こうという意思はさほど感じられず、
基本的には前3枚と他の7枚の分業制のように映った。
大垣が讃岐のアンカー脇に降りてくる際に讃岐右CBが付いてくることを利用しての左ポケット活用と、
(主に菊池が流れ、時折麦倉が侵入していく。これに梅内がスルーパスを通す)
右サイドで讃岐3バックの外側に流れてからのスピードに乗った仕掛け、
そしてカウンターが攻撃のパターンで、
アタッキングサードに突入していくのはほぼほぼ前3枚だけだったように思う。

順位が示すようにリーグでは苦しい戦いを強いられているので、
試合開始からしばらく、状況によっては90分フルに、これでもいいのかも知れないけど、
後半半ばからオープンな展開がしばしば生まれる状況で走り勝てているのでれあば、
WBやDHがもう少しリスクを冒してもいいのではないか。

讃岐のビルドアップに対しては3バックに前3枚、アンカーに江頭を当てるも
奪い切るという意識は気迫で牽制程度。
にも関わらず、
「構えだけでも一応前から当たりに行くよ」という前3枚+江頭と
後方で構える5枚と意識のズレが大きく、中盤にスペースを作ってしまっていた。
もっとビシッとしたパス回しで素早く運べるチームが相手だったら、
かなり蹂躙されていたと思われる。

セット守備時に5バック化することを前提としていないようで、
WBが梅内と同じ高さで構えていた。
これで一定は守れているので構わないと思うのだけど、
下がり切らないWBなのに攻撃時に前に積極的に出ていくわけでもないのは
何か理由があるのだろうか。
サイド奥を上手く使えるチームが相手だったらやられていただろうし、
この守り方が特別讃岐に有効だというようにも思えない。
(5−4−1化するチームも今日の岩手くらいに、あるいはそれ以上に守れているので)

実況を聞いていると4バックも併用していたようだけど、
今日の様子を見ていると、
そちらでもそれほど良い内容を披露出来ているわけではないのだろうな、と推察出来る。




讃岐。
並び、やり方とも前節を踏襲したもので、
力関係と相手のやり方により今日はボールを握る時間が長くなったという試合。

・問題点もそのまま持ち越していて、
 我那覇の脇を使われることを嫌って前に出ていく(引いていく相手についていく)スヨンが空けたスペースの管理。
 失点シーン含め前半だけで4〜5度。
(後半はオープンな展開が多くて見られなかった)
・押し込めたこともあったとは思うけど、
 左右のCBの攻撃参加が見られて、
 まずまず有効だったのは良かった。
・復帰した林のポジショニング、パス精度がイマイチだった。
 今日の岩手のやり方なら、もっと池谷のようにハブにならないと…。
・森川もイマイチだった。
 中村が降りてきて中盤からの前進に関与するタイミングで
 もっとウラへ飛び出す意識を持って欲しかったところ。
(途中投入された西は飛び出しこそしなかったけど
 予め高い位置にポジショニングすることでパスを受けて仕掛けられる状態を作れていた)
・鈴木は顔面でボールを受けた影響で途中交代。
 彼は悪くないプレイをしているのにアクシデントでピッチを去るケースが多くて悲しい。
・今日の麻田は素晴らしかったと思う。
 守備の1対1は全部勝ってたんじゃないかな。
・ここ数試合の中村を見ていると、神戸にいた時の大久保嘉人を思い出す。
・今日は何と言っても我那覇。
 アンカーに始まり3バックの中央に入り、最後は2トップの一角へ。
 ゴールさせたかったね。





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