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湘南 １－１ 徳島
Ｊ１参入PO／F
（19/12/14：BMW）
DAZN
湘南スタメン
＿＿＿＿＿＿＿＿山﨑＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿松田＿＿＿＿中川＿＿＿＿＿
鈴木＿＿＿＿金子＿＿齊藤＿＿＿＿岡本
＿＿＿＿大野＿＿＿坂＿＿山根＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿富居＿＿＿＿＿＿＿＿
徳島スタメン
＿＿＿＿＿＿＿＿河田＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿鈴木徳＿＿＿野村＿＿＿＿＿
島屋＿＿＿＿岩尾＿＿小西＿＿＿＿田向
＿＿＿＿内田＿＿バイス＿石井＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿梶川＿＿＿＿＿＿＿＿
前半は徳島が、後半は湘南が狙い通りに試合を進め、
湘南がレギュレーションを活かしてＪ１残留を勝ち取ることとなった。
後半立ち上がりの湘南を徳島が押し返せなかったところが、
Ｊ１とＪ２の差…なのだろうか。
湘南。
前半はボールを持たされて自分たちのストロングが出せなかった。
単に引くだけではない徳島の守り方の前にシャドーを活用することも出来ず、
岡本が高い位置取りでボールを引き出そうとするもボールを届けられず。
良かった点は「２失点目をしなかった」ということのみの45分を過ごしてしまったが、
後半は一転。
スコア状況と、中川に代えてのクリスラン投入が徳島を守勢に追いやった。
中盤も含めて下がりすぎてしまう徳島に対し
中で高さが２枚（山﨑とクリスラン）になったため
「サイドからクロスを続ければOK」ということが明確になり、
ゴールシーンはグラウンダーだったものの
「サイドからクロス」を実らせて追いつくことに成功した。
ゴールした松田がシュートする直前にスルーしていたのはクリスランであったのは
徳島が彼を危険視していたことの表れと言えよう。
同点としてからは前に行き過ぎず引き過ぎもせずにブロックを構築。
発動する条件が整ったショートカウンターこそ炸裂はしなかったものの、
中央を堅めつつ危険なクロスも最低限に抑えて逃げ切ってみせた。
スポンサーやら監督やらで難しくなってしまったシーズンを、
浮嶋監督、スタッフ、選手たちはよくＪ１残留で終えたと思う。
徳島。
前半の11人のデザインがとても面白かった。
チームとしてはボールを繋いで全体で押し込んでいくスタイルで、
特徴的なのは外でも内でもガンガン前に攻め上がっていく左CBの内田。
内田に加えて左WBの島屋も攻撃的な選手だし、
その攻撃性を活かすためにコンダクターである岩尾も左DHに配しているため、
全体が左肩上がりになりがち。
そこで、ネガトラの際に左サイドでウラを突かれないように
本職DHで「守れる」鈴木徳真を左シャドーに配しておく。
更に、相手の右からのカウンターに備えて
左利きだけど「守れる」小西を右のDHに配していた。
彼はバイタルのケアもだし、
内田が上がったことでバイス、石井が左にスライドした際に
DFラインに落ちて右CB化するタスクも負っていた。
スタート位置はスタート位置に過ぎないというこの機能性…。
好きだなぁ。
また、多くの３－４－２－１採用チームがそうするように、
セット守備の際にシャドーがSH化しての５－４－１への変化は行わず、
５－２－２－１のような状態で守っていたのも面白かった。
野村、鈴木徳真の２シャドーは相手最後尾への牽制のために前に出ることもするし、
ボールが自分と逆サイドへ運ばれれば２DHの高さに降りてここでようやくSH化することもしていた。
判断力と運動量が要求される役割である。
野村は、この役割をこなしながら、
自陣深くで奪えば運ぶドリブルに冴えを見せていたし、
ショートカウンターでは出し手としても受け手としても好機に絡んでいた。
特に前半は、スーパーな仕事ぶりだったと思う。
後半は「何が何でも１点を獲る」という湘南の圧力の前に屈した形となってしまった。
１点のリードを守る気持ちが芽生えたこともあったかも知れない。
（たぶん意図してのことではなく）５－４－１化してズルズルと下がってしまい、
押し上げられずにセカンドボールを拾えず、
このテの流れのパターン通りに失点に至ってしまった。
後半アタマからクリスランが出てくることは想定出来ていなかったのか、
想定出来ていたもののこうなってしまったのか。
それはわからないけど、
前から奪いに行く、並びを変える、選手を代える（これを選んだけどわずかに遅かった）といった手を、
打つ余地があったようには思う。
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