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鹿児島 １－０ 讃岐
Ｊ３／第２節
（20/07/05：白波）
DAZN
鹿児島スタメン
＿＿＿＿＿＿＿＿馬場＿＿＿＿＿＿＿＿
牛之濱＿＿＿＿＿酒本＿＿＿＿＿＿三宅
＿＿＿＿＿＿田辺＿＿中原＿＿＿＿＿＿
藤澤＿＿＿＿水本＿＿青山＿＿＿＿田中
＿＿＿＿＿＿＿＿大西＿＿＿＿＿＿＿＿
讃岐スタメン
＿＿＿＿＿＿＿＿栗田＿＿＿＿＿＿＿＿
川﨑＿＿＿＿＿＿重松＿＿＿＿＿＿渡辺
＿＿＿＿＿＿高木＿＿岩本＿＿＿＿＿＿
薩川＿＿＿＿松本＿＿竹内＿＿＿＿柳田
＿＿＿＿＿＿＿＿服部＿＿＿＿＿＿＿＿
足元確かで流動的な前線の攻撃、キレキレの右サイド、強度の高い守備…。
前半は鹿児島の試合だったが、後半は一転。
全体がガス欠を起こした鹿児島を讃岐が追い立てる展開に。
しかし、決定機の数はさほど多くはなく、
鹿児島があっぷあっぷながら逃げ切りに成功した。
鹿児島。
早い段階でガス欠を起こしたこととその後の手当ては大いに問題だと思うが、
前半は良い場面ばかりが目についた。
前半のうちに先制して試合をコントロール出来るようになれば、
文句なしに優勝争いをするでしょう。
タイミング良く飛び出して相手DFラインを押し下げる馬場、
その下で流動的な動きと中央での細かなパス交換による崩しを見せる２列目の３人、
細かく動いての受けと捌きでハブになる酒本、
左利きの右SHで、キレのある動きで縦にもギュンギュン仕掛けていく三宅、
三宅をフォローする走力を備えた田中、
パスを振り分ける左足を持つ田辺…。
普通であれば90分持たないのがハッキリとわかる（苦笑）ハードなハイプレスに、
連動して高さを保つDFラインは
５人の交代枠を上手く使えば90分持つかも知れない。
ビルドアップは２CB＋２DHのボックスでスタート。
４人で相手のプレスから無理なくボールを逃しつつ、
ハーフウェーまで上がったSBに預けたり、
田辺、中原が楔を入れたりしていて、
普通にしていれば危なげない感じ。
とにかく、何を書いてもスタミナのコントロール次第という結論になるね（苦笑）
讃岐。
サッカーの内容は前節と同じ。
前半は鹿児島の強度にかなり苦しんだけど、
後半はだいぶやりたいであろうサッカーが出せていたように思う。
今日の前半の鹿児島を相手に１失点で凌げるのであれば、
前節で感じたよりは失点しないで済むシーズンになるかも知れない。
……失点しないで行けるだろうという安心感とは無縁だけど。
やりたいであろうサッカー。
４－２－３－１と４－４－２をベースに、
守備時にコンパクトな４－４－２を作りながら奪ったらなるべく早く前へ。
その途中で相手に引っ掛かっても
前へ出ようとしていた勢いを利して奪い返すことを第一目的とする。
トランジションゲーム志向と言い切るにはスローダウンさせる比率が高いけど、
タッチ数は減らしたいよね、減らすべきだよね、という考え方。
ビルドアップは４バック＋２ないし１で、だけどSBの関与は薄い。
関与が薄いのに高い位置を取らないのは、
早い段階で相手に引っ掛かってしまった時の保険だと思う。
全体に速くボールを運ぶ意識が高く、
出し手がハーフウェー付近でパスコースが中央であっても、
前線が裏抜け出来るようであれば縦に勝負パスを出すことを躊躇しない。
サイドに展開した後も、
（全体で押し込んでいる時は別として）SHには個人による打開を求めているようだ。
前節と今節を観てチーム全体に気になった点は…
・相手遅攻時の中盤守備の寄せの遅さ
・ボールを保持する相手SHに味方SBが対峙しているシチュエーションで
相手SBがボール保持者の追い越しをかけた時の対応
（相手SHに味方SHが最後まで付いていくのがシンプルでいいと思うけど…）
・ビルドアップに１つハッキリしたカタチを持った方がいいのでは
・攻守におけるスローイン時のアクション
……といったところかな。
あと、今季のＪ３が「交代枠５を生かした前半から飛ばす試合」に染まるのであれば、
渡辺は後半から出てきた方が相手にとっては嫌な気がする…。
個人について。
服部。
ハイボールに対して前に出る判断が、ちょっと無理目だと感じること二度。
DFラインとの関係性も含めて、もう少し留まってもいいような気がする。
岩本。
前半のうちから、前節よりも受けて捌いてが出来るようになっていた。
もう少し試合をこなせば、もっと勝負パスを出す比率が高くなりそうな予感。
高木。
90分しっかりプレイ出来るコンディションを保ってくれていて助かる。
前節今節を観て現時点でDHとして考えられているメンバーを見てみた時に、
途中交代されてしまうと（特に守備面で）中盤のクオリティーが落ちることは間違いない。
今後もこの調子でお願いしたい。
川﨑。
前節の活躍でカットインが警戒されていたね。
上回る技術を見せるか、中との連携を意識するか、SBのサポートを利用するか…。
いずれにせよ、ペナルティーエリアへの侵入回数を増やすにあたって
重要な役回りを任されているので、
最初の壁を（出来るだけ早めに）乗り越えて欲しい。
森川。
ついに公式戦でCBを経験…。
GK以外はすべてのポジションをこなす「チームに穴を開けない男」やで…。
助かるよ、ほんと。
松本。
立ち上がって歩いていたので大丈夫だとは思うけど、
長引くようなものでないことを祈る。
前節も３回くらいあったけど、
相手のプレスをいなしてからのフィードはとてもいいよ。
相手の後方の選手は「前線が切ってくれた」と思うコースにフィード出来るわけだから、
こちらの好機に繋がりやすくなる。
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