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八戸 2−4 讃岐
J3/第11節
(20/08/23:プライフーズ)
DAZN



八戸スタメン

高見______上形______中村
_____前田____新井山____
________國領________
丸岡____深井__河津____國分
_______ドンミン_______



讃岐スタメン

_______林__重松______
____高木______岩本____
森川______長谷川_____柳田
___ホヨン__竹内__西野____
________清水________



ボールをサイドに逃してからのコンビネーションに良さを見せた八戸と、
後半立ち上がりに勢いを見せた讃岐。
八戸は立て直すタイミングを見つけることが出来なかった。



八戸。
2CB+アンカーの3枚でビルドアップを開始していたが、
讃岐の2トップ+2IHの前に思うようには行ってなかった印象。
仕方なく、高い位置でスタートしたかったSBが下がって逃げ場所になっていたが、
ここにボールを預けたあとのことについては約束事の用意が無く、
新井山が上手く手助けに降りてこられた時など、
スムーズな組み立てが出来たケースは限られていた。

ただし、ハーフウェーを越えてからは両サイドのコンビネーションが機能。
WG、IH、SBでのパス回しからクロスに持ち込む形は、特に前半で多く見られた。
これに対し、讃岐がサイド守備の圧力を強めた際には、
右サイドでこれまた新井山が上手くボールの逃し場所となり、
広大なスペースがある左サイドへと的確な展開。
丸岡の左足を軸に、良い攻撃を仕掛けることが出来ていた。

加えて、中村を中心に3トップはウラ取りの意識が強く、
サイドでのコンビネーションとの二択は
(讃岐の守備が幾分軽かったことを加味しても)
2得点に値するものだったように思う。

守備ではWGが一旦下がった4−1−4−1にセットしてから
状況により前方へと圧力をかけに出る形。
ただし、讃岐アンカーの長谷川をどのようにケアするのかがハッキリしていなかったようで、
潰せる時もあれば、間に合わずにいなされて楔のパスを許す場面も多々あった。
讃岐が守備時に5バック化することもあり、
長谷川を潰せない中でも相手が速い攻撃を選択した時には
中央を締めることで守りきれていたが、
遅い攻撃を選択した時には、それほど上手く守れていたようには見えなかった。

後半の立ち上がりに讃岐に呑み込まれたことも、
遠因として、セット守備の強度に問題があるのではなかろうか。
(IHが最終ラインの手助けをしたあとのクリアボールをどうするのかという問題を含む)

個人では、新井山の気の利き方、中村のウラ狙い、丸岡の左足が印象に残りました。






讃岐。
自信の欠片のようなものを掴んだ前節を継続する選択。
わからないでもないのだけど、
3トップを相手に3(5)バックとなるのだから、
そのことを踏まえたチューニングがあって然るべきかな…と感じた。
具体的には、3バックの1枚が、
もっと中盤やサイドの守備に対して
カバーリングの意識を強めた方がラクに守れたのではないかな、と。

新井山が引いて逃げ口になる→
長谷川がケアしに前に出る→
同時に3バックのうち1枚が前に出てバイタルを埋める
……というようなイメージ。

八戸のところで書いたけど、サイド攻撃に対してはやられていたことが多かった。
讃岐リードと八戸の選手交代によるガチャガチャとで
相手のコンビネーションの精度に問題が生じたお陰で助かっていたけど、
後半にもこれという修正は見られなかったので、
フォーメーションの噛み合わせや相手のやり方でやられていた部分をどう守るのか、という点は
宿題として持ち帰ってもらいたい。
(併せて、この試合で気になった点として、
 自陣で奪ったあとの速い攻撃の仕方も整備して欲しい)

HTにどういう発破をかけられたのかわからないけど、後半立ち上がりは見事だった。
特に何かやり方を変えたようには見えなかったのだけど
(と言うか、その検証をする間もない電光石火だった)
押し込んで流麗なサイド奥での攻撃(ボックスに横から侵入していく形)と、
出足の鋭さによるセカンドボール回収と二次攻撃。
そして、この良いサッカーが出来てる時間帯に得点を奪い切ったこと。
(それも立て続けに3点も!)
これが出来てる時間帯は守り方の怪しさも誤魔化せるし、
もとより攻め勝つ戦い方を志向していたハズなので
(4−4−2ボックスで2DHが同時に前に奪いに出ることを良しとしていたのだからね…)
今後も、前からの守り方をきちんと整備した上で、
こうして相手陣地でプレーする時間を長くして行って欲しい。
その中で、46分〜60分過ぎまでの美しい攻撃からのゴールが増えていったら、最高ですね。


個人について。

長谷川。
基本的な守備能力の高さに加えて、
シンプルに捌くパスも相手をいなしてからの楔を入れることも出来る。
アンカーを置く現在のフォーメーションにおいては、
余人を持って代えがたい。
彼が出られない時にどうするかというのは、
今のやり方の追求と同時に探っておかないといけないね…。

森川。
左WBでスタートして、ゴールも決めて、
西野が足をつったことで右CBへ…。
J1まで見渡しても屈指のポリバレントぶり。

林。
ついにJ初ゴールを決め、ドッペルパックまで。
ここからのケチャドバに期待したいところだけど、
右腿裏を気にしてベンチに下がったことが気がかりですね…。




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