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湘南 0−1 川崎
J1/第19節
(20/09/27:BMW)
DAZN



湘南スタメン

______松田__石原直_____
_____齊藤_____茨田____
古林______金子______岡本
____田中__石原広_舘_____
_________谷________



川崎スタメン

旗手______小林______家長
_____田中____脇坂_____
________守田________
車屋____谷口__ジェジエウ_山根
_______ソンリョン______



急造3バックで耐えながらカウンターに活路を見い出す湘南と、
じっくり自分たちで試合を作る川崎。
雨中の戦いは攻撃にかかる局面での技術の差が如実に表れた。



湘南。
怪我人続出で17歳の田中、サイドプレイヤーの石原広を起用しての急造3バックで
試合に臨むことに。
前後半の立ち上がりはチーム全体でパワーを持って前にかかり、
それ以外の時間帯は5−3−2でセットした守備で
中央で跳ね返すことに主眼を置いていた。

川崎のボール回し、
特に5−3−2の「3」の脇を複数人で突く攻撃に
振り回される場面が多々あったものの、
キャッチングで相手にセカンドチャンスを与えないGK谷を含め、
よく守れていた方だと思う。

攻撃はカウンター頼み。
後半半ばからはクロスにまで持ち込む場面も増えたが、
「ここでキープ出来れば」「このパスが通れば」みたいな場面で
相手に潰されたり技術的なミスが出たりで、
好機に繋げられそうな流れに対して実際の好機は少なかった。
松田は特に惜しかった印象。
いいところで受けたりしてたんだけど、
周囲の味方と少しだけズレてたり、トラップが流れたり…。

今年の湘南はもっと前から奪いに行ってそのまま相手ゴールに雪崩込んだり、
遅攻になった時には確実にボールを握ってからのサイドアタックを志向してると思うんだけど、
その意味での上積みは、この試合では無かった。
ただし、相手が川崎であったこととメンバーがスクランブルであったことを鑑みれば、
「戦う」「粘り強い守備」みたいな部分で、
チーム全体の底上げが為されたとみて良いのではないだろうか。

インターセプトからも持ち上がりあるいは左足フィードに良いものを見せた田中、
本来のポジションではない3バックの中央に入り最後のところで壁となった石原広、
三笘に対しても振り切られずに最後のひと寄せを続けた舘らは、
大きく評価を上げたように思う。






川崎。
前半のみで退いた車屋と後半の山根の出来が良くなかったけど、
それ以外は攻守にいつもの川崎だった。

的確な立ち位置をいち早く確保してのボール回しで相手守備陣のズレを生み、
バイタルないしはポケットを攻略。
ボールの動き方、味方の位置を見て自在に人が動く組織。
先制点にして決勝点の小林のゴールは、川崎のサッカーの要素がすべて詰まっていたと思う。

速くて強度のある前線〜中盤でのネガトラと後方の広大なスペースをカバーする2CB。
後半半ばからはチーム全体の強度が攻守両面で落ちて
湘南に可能性のある攻撃を許す回数が増えたものの、
きっちり無失点で終える辺りは、
(湘南のところで触れた彼らの技術的な問題を除いても)川崎の強さが
「圧倒的な優勝をするチームのそれ」に到達してることを思わせる。

DFラインに怪我人が続出するようなことにならない限り、
今年は弱みを見せずに駆け抜けるのでは…。




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