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横浜FM 4-0 大分
J1/第21節
(20/10/10:ニッパツ)
DAZN
横浜FMスタメン
オナイウ___サントス_____松田
_____天野____和田_____
________喜田________
ティーラトン_畠中_伊藤____松原
________梶川________
大分スタメン
________髙澤________
_____野村____町田_____
星_____島川__長谷川___田中
____三竿__鈴木__岩田____
_______キョンゴン______
互いのスタイルがバチッと噛み合った最高の前半と、
ひとつのきっかけで埋め難いものが強調されていった後半。
雨のニッパツの、スコアからは汲み取れない好ゲームは
前年度王者が貫禄の勝利を収めた。
横浜FM。
前回観た時(第10節の大分戦)とメンバーが違うというのはあるけど、
前からのボールの追い方が昨季のそれに近いものになっていたと思う。
ハイラインのウラにいい形でロングボールを出されることが殆ど無かったのがその証左。
前5枚によるこの前プレスは、
「パスコースを制限する」「苦し紛れのロングボールを蹴らせる」ことが目的ではなくて、
「ボールに寄せた選手がそこで奪い切る」目的で行われていて、
(ただし自分のところで剥がされるような下手な寄せ方ではない)
そのことが大分の後方の選手たちには、
他のチームよりも物理的・精神的の両面で負担になっていたと思う。
大分の剥がしが自分たちの前プレスを上回ったあとも良い守り方が出来ていて、
ティーラトンや喜田はボールの位置次第では本来自分が戻るべきスペースへ戻らずに
ボールへアタックすることで大分の攻撃を遅らせていた。
この判断は、間違ってしまうと一気に被決定機に繋がってしまうのだけど、
そういう場面が見られなかったところに、
判断の的確さが感じられる。
攻撃も、前回観た時よりも格段にスムーズで、意図が共有出来ていて、
特に言うことは無いという感じ。
唯一、松田だけチームの流れに乗れていなかったかな…という印象だけど、
昨季は居なかった19歳で今季も途中まで相模原への育成型期限付き移籍をしていた選手。
これから乗れるようになっていくでしょう。
喜田。
ビルドアップの際と相手のクロスに対しカバーリングに入る際の、
最終ラインに入るタイミングがとにかく素晴らしい。
前者ではボールと人を動かす中継点となり、
後者ではあの身長(170cm)でありながらクロスを跳ね返す、弾き出す場面が何度も。
松原。
ここまで左足使える選手でしたっけ?
守備の1対1も強かったし、このデキが通年であるならば、
室屋よりも代表に選ばれるべきだと思う。
ボールを持ってからの選択肢が多いのはとても良いこと。
大分。
こちらも、前回観たのは第10節(横浜FM戦)だった(笑)
前回の時よりも好機、決定機が少なかったのは横浜FMの守備が良くなったからだと思うけど、
逆に言うと、大分は攻撃のバリエーションを増やす/質を上げるには至ってないということかな…。
ひとつ大きなサイドチェンジを入れてから仕掛けるのはいいと思うんだけど、
その後のクロスに一工夫あったり、
サイドチェンジをチラつかせといて同サイドのポケットに流し込んだり…みたいなのがあると、
より相手を困らせられるのかな、と。
特に、今日のメンバーだとハイクロスを入れても可能性は低いわけで…。
(髙澤181cm、野村168cm、町田166cm、三平175cm。野村と町田はそもそもクロスに飛び込むタイプでもない)
(ちなみに、横浜FMは梶川185cm、伊藤183cm、畠中184cm、松原180cm、ティーラトン171cm)
(左から星がファーへ入れて飛び込んだ髙澤がティーラトンと勝負…で、ようやく可能性見えるくらいだよね)
ただ、「引っ掛けられてカウンターを浴びる可能性を極力排した上で攻撃を終えたい」
という気持ちもわかるんだよね…。
スペースたっぷりという状況下での1対1でしっかりストップ出来るほどの
CB、DHではないから…。
野村、町田の他に小塚なんかも抱えていて、
細かなプレーで何かを起こせそうな陣容ではあるので、
被カウンターのリスクをコントロールした上で
彼らを活かすような攻撃方法が確立出来たら良いのだろうけどねー…。
この試合の敗戦については、1失点目である程度決まったと言えるよね。
2失点目のような形が起きてしまう前にリードするか90分を終えるかしないといけないチームだから、
ノーチャンスのゴールを浴びてしまってはどうしようもない。
髙澤、
身体がある程度強くて、使い方も良い。
守備ではボールへの執着心、攻撃では味方を使う意識もある。
来季、引き抜かれていそうな予感…。
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