menu＞football＞match
讃岐 ２－１ 鳥取
Ｊ３／第21節
（20/10/11：Pikara）
DAZN
讃岐スタメン
＿＿＿＿ブラウン＿＿重松＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿池谷＿＿＿＿＿＿高木＿＿＿＿
森川＿＿＿＿＿＿岩本＿＿＿＿＿＿川﨑
＿＿＿＿松本＿＿竹内＿＿西野＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿清水＿＿＿＿＿＿＿＿
鳥取スタメン
＿＿＿＿＿＿＿＿田口＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿三沢＿＿＿＿坂井＿＿＿＿＿
魚里＿＿＿＿可児＿＿新井泰＿＿＿安藤
＿＿＿＿石井＿＿井上＿＿小牧＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿田尻＿＿＿＿＿＿＿＿
ポケットを突く攻撃を丁寧に繰り返した鳥取が全般的にペースを握ったが、
早々の先制点、リスタートからの勝ち越しゴールと
効率よくリードを奪った讃岐が何とか逃げ切りに成功した。
讃岐。
早々に先制したこともあり、受けに回る時間帯が長かったが、
その中でチームの意識は統一出来ていたし、
それを促す采配も理に適っていたと思う。
２トップによる守備の開始位置をハーフウェーまで下げたり（前半30分～45分）、
カウンターに出ていく人数を絞ったり（２トップ＋２IHのみ→栗田のみ）、
重松から長谷川の交代で明確な５－４－１にしたり…。
繰り返されるポケット侵入への対策（所謂「３人目の動き」を誰が捕まえるのか）や
攻撃の始点であるハーフウェー付近での可児、坂井、後半半ばからの石井への圧力のかけ方など、
守るにしてもそのやり方という点では勿論改善点があるのだけど、
ペースを握られた中で守るという意識が統一出来て、
それを成就させられたというこのチームでの初めての成功体験を得られたのは
本当に大きいと思う。
また、回数は多くなかったけれど、
自分たちがボールを握って攻撃に人数をかけられた場面では
積み重ねて来たサイドでのコンビネーションをきちんと見せられていた。
（先制点、２点目となるCKの獲得のいずれもサイド深くから）
リードを守るためには当然ながらリードしなければならないわけで、
良い攻撃の回数が増やせなかった試合展開においても
これまでの積み重ねでリードを奪うに至れたという事実も喜ばしい。
こういう渋い勝ち方が開幕当初から出来ていれば
ここまでも拾えていたであろう勝ち点がかなりあるわけで、
それを思うと切なくはあるのだけれど（苦笑）
そこは「新生」のチームゆえと割り切るしかない、よね。
遅まきながら最初の一歩を踏み出せたので、
しっかりとチームの養分にして、残り試合も勝ち点を積み上げて行きましょう。
個人について。
川﨑。
今日の対魚里はかなり勉強になったと思う。
単純なスピード勝負ではなかなか負けることはないけど、
それに加えて周囲との連携も含めたの駆け引きをしてくる相手だと、
ああいうふうにゴールライン際からのクロスにまで持ち込まれる回数が増える。
今日もめちゃくちゃにやられたとは思わなかったけど、
それでも好機創出を何度も許したことは事実。
WB／SBでプレーする以上は（勿論自分も周囲と連携した上で）
ああいう相手もシャットアウトすることが求められるので、
是非、教材にして欲しい。
西野、ホヨン（小松、松本）
今日の後半半ばからの石井のプレーは、
３バックのサイドをやる選手として大いに参考になると思う。
引いた相手に対して持ち上がって効果的にパスを捌くのは
現在のサッカーでは３バックのサイドの選手に当たり前に求められる能力。
どこまで表現するかはチームのやり方や試合の状況との兼ね合いはあるけど、
求められた時にやれるようにしておこう。
鳥取。
サイドで菱形を作ってコンビネーションによる崩しでポケットに侵入、
マイナスの折り返しで決定機に繋げる。
これを丁寧に繰り返していた。
主に侵入役を担っていた右の安藤と左の魚里は単騎突破出来る能力もあったし、
捌き役を担っていた可児や坂井は「難しければやり直す」という判断も的確だった。
三沢、坂井、新井泰は攻撃でかなり流動的に動いていたけれど
チームとしてネガトラの強度はあったし、
前半の一部の時間帯を除き
前３枚を当てながらの讃岐のビルドアップ制限は上々だったと思う。
３バックは蹴らせたロングボールを跳ね返す力も十分。
及第点以上の内容だったと思うし、
鳥取サポとしては勝てた試合だったと感じたのでは。
あとは決め切る力ということになるのかなぁ…。
２シャドーの三沢と坂井が
共に捌いたり良いポジションで受けてハブになったりというタイプなので、
片方はもう少しCF色のある選手だといいのかも知れない。
その意味で、谷尾の獲得と今日の使い方はとてもハマると思う。
（何となく右シャドーっぽく振る舞いながら、
タイミングよくアーク付近に侵入してポスト役を担い、
それまでになかった中央突破を生んでいた）
menu＞football＞match