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横浜FC 2−3 大分
J1/第26節
(20/11/03:ニッパツ)
DAZN



横浜FCスタメン

________瀬沼________
斉藤___齋藤____安永___中山
________手塚________
袴田____小林__田代____瀬古
________六反________



大分スタメン

________伊佐________
_____野村____田中_____
星_____島川__長谷川___小出
____三竿__鈴木__岩田____
________高木________




32分までは横浜FCが、以降は大分がペースを握り続けた。
互いのセット守備と攻撃の狙いがよく見えて、
劇的なスコア変動を抜きにしても面白い90分間。



横浜FC。
前半。
島川が降りて最終ライン4枚+長谷川になる大分のビルドアップに
4−1−4−1で構えてからボールサイドのIHが前に出る形で対応。
これにより長谷川を消しながら鈴木(島川)へ圧力をかけ、
大分のスムーズな前進を阻んだ。
一方で、自分たちは大分の5−4−1(5−2−3)セットに対して
小林、田代に手塚のトライアングルで相手の1(伊佐)の脇を伺いながらボールを保持。
行けるようであればそのまま持ち出して、
そこが難しければ相手シャドー〜DH(横浜FCから見て右なら野村と島川)に顔を出す自分たちのIH(同:安永)を使って
縦の出し入れを行い守備網のズレを創出し、
いずれの場合でもHSから前進、そこからサイドに散らす形を多用していた。
また、大分が比較的前から奪いに来た際には、
サイドに張っていた左の斉藤、右の中山が押し上げる大分DFラインと入れ替わりに
中央へナナメに飛び出して行き、
そこにロングボールを合わせる形も持っていた。
こうして自分たちのボール保持によりペースを握り続け、
その流れの中で2点を先行することに成功する。
CKからの被弾が無ければ完璧な前半だったと言えるし、
完璧な前半で終えていられたなら、完璧な90分が待っていたかも知れない…。

後半。
1点のビハインドを追いつかんとしての前からの圧力、
ビルドアップに対してボールサイドのシャドーを前に出した5−3−2守備、
左WBに回った田中と右シャドーに投入されトップ〜2列目で機能した高澤…といった
大分の変更に対して、
受け身に回ってしまった上に有効な対策を打ち出せず、
やられっ放しの45分を過ごしてしまい、
そして、耐え切れずに逆転を許しての試合終了という悪夢を見ることに。

ベンチメンバーを見ると確かに守備におけるバリエーションは出せないかな…と感じるが、
「それにしてもやられ過ぎ」の言葉には反論出来ないとも思う。
3バック化したものの左タッチライン際で躍動する田中には変わらずに瀬古が付いていたのはどうだったか。
杉本を当ててクリアをすべて右奥に蹴ることで田中を押し込むアイデアもあったかなと思う。
押し込まれての5−4−1化でセカンドボールは尽く拾われて二次攻撃、三次攻撃を浴び続けたことに対して
安永か手塚を交代させることで、あるいは中盤センターを3枚にして出足の確保は出来なかったか。
(試合に出なかったFPでベンチにいたのは中村俊輔と皆川だけど…)
安永と手塚のところがしんどくなっていたので
野村、高澤、最後は町田にもだけどバイタル使われ放題だったのもどうにかしたかったよね…。
左サイドも押し上げが出来なくて岩田に回収とそこからの良い展開を許してしまっていたし。

自分たちがボールを握ることが前提のチームだから、
守備の部分で上手く変化するのは難しいのだろうけど、
大分の攻撃が猛烈だったことを差し引いても、
ちょっと、ショッキングな負け方になってしまった。

2点を先制するまで素晴らしさをどれだけ長く続けられるか、
そこにトライしながら少しずつ守り方にも手を付ける…ということになるのだろうね。






大分。
前半。
横浜FCのビルドアップに対してハーフウェーから5−4−1/5−2−3で構える策を採ったものの、
最前線で上手く阻害することが出来ず、特に手塚から良い展開を幾度も許すことに。
中央〜HS中央寄りで前進されてしまうので一度守備は中央に寄ってしまい、
それによりサイドの良い状態の選手に展開されるという後手に回るというパターンで
左サイド斉藤の仕掛けと(彼は少しシュートやクロスに対しての意欲が薄かったのは助かった)
右サイドでの中山、安永、瀬古のボール回しに苦しんだ。
自分たちのビルドアップでも良い対応をされて、
WBにボールを届けてもその位置が低くて有効な攻撃にならず。
前半で良かったのは、
2点を先行された中で戦意を失わず、
残された前に出てCKから1点を返したことだけだったと思う。
この1点が、本当に大きかった…。

後半。
前半のうちに1点を返せたことに加えて
自分たちに対する横浜FCの前半の仕組みを踏まえた上での選手と配置の変更がどんぴしゃにハマッた。
高澤のポストや野村の技巧により中央である程度溜めてから左の田中に展開、
そこからしつこく仕掛けてクロス、CK獲得という場面を幾度となく創出。
相手を押し込み続ける中で長谷川に代えて町田という、
明確な「追いつくんだ」というメッセージ。
知念の同点ゴールと田中の逆転ゴールは、
戦術だ何だの先にある執念のものだったと思う。
(まず戦術だ何だがあって押し込む状況が生まれて、その先にキモチということだよ)

唯一ケチをつけるとすれば(笑)
先制される前、20分くらいの段階で
守備のやり方を変えられなかったのかなとは思うものの、
まぁ、2点のビハインドも今日に限ってはスパイスということで…。
ニッパツに詰めかけた大分サポにはおめでとうと言いたい。
最高のカタルシスだったでしょう。





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