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名古屋 1−0 F東京
J1/第28節
(20/11/15:豊田)
DAZN



名古屋スタメン

______阿部__シャビエル___
マテウス____________前田
______稲垣__米本______
吉田____丸山__中谷__ジェソク
______ランゲラック______



F東京スタメン

レアンドロ_アダイウトン_オリヴェイラ
________高萩________
______安部__シルバ_____
小川____森重__渡辺___中村帆
________波多野_______




堅守で鳴らす両チームの見応えある90分。
緊迫した雰囲気は最後まで緩まず、
そのことが後半ATでのドラマをより劇的にした。



名古屋。
金崎と山崎を怪我で欠く苦しい状況の中、2トップに阿部とシャビエルを選択。
阿部が最前線に残りシャビエルは頻繁に降りてくるというやり方を採用したのだけど、
対F東京ということにおいては、この2トップとやり方が奏功したように思う。
何故なら、シンプルに預けられる先を失ったことで、
ショートパスを繋ぐ意識、その角度、一人ひとりのボール保持を短くするといった部分が
普段よりも強調された感があるから。
これは、前半の一部の時間帯のようにF東京のブロックの外で回すだけになることもありながら、
その一方で、
簡単に縦パスをつけようとしたり
ボールホルダーが少し時間をかけることで囲まれて潰されたり…といったことが
自然と少なくなり、
それはつまり、F東京がカウンターを発動させる機会も少なくなるから。
そして、それでも発動された場合には
自慢の2DHである稲垣と米本が被決定機になる前に仕事をしてみせる、と。
ゴールするという点では前線に似たような選手が並ぶことになり
マイナス面の方が大きかったかも知れないけど、
F東京相手に失点しないという点では、かえって良かったのではないかな。

(F東京の守り方もあって)左の吉田に当ててからマテウスやシャビエルが絡む攻撃や、
バイタルにおけるシャビエルのアイデアなど、
単純に攻撃面も悪くなかったと思う。

ACL圏を争うに相応しい内容だったのではないでしょうか。






F東京。
高萩がトップ下の中盤三角形でスタートしたのにはちょっと驚いたけど、
安部が普段高萩がしている仕事をしっかりこなせていたので、
そういう選手がいるのなら、高萩を前に置くのは大いにアリですね。

で、守備時にはWGが下がって高萩が前に出る4−4−2になってハーフウェーにセットしてたんだけど、
何故かSH化した両WG(特に右のオリヴェイラ)が最初から中央に寄ったポジショニングをしていて、
2CB+2DHでビルドアップする名古屋が簡単にフリーのSBに当てて攻撃を始めていたのは気になった。
吉田(ジェソク)に入った時の寄せ方を見ても誘導して彼らに簡単に当てさせていたわけではないようだし、
この点についてはちょっと理解が及ばなかった。

後半は、配置を含めて中盤をいつもの逆三角形に戻し、
4−4−2化せずに4−3−3のまま前から奪いにいくことも行うようになり、
これで引っ掛けて自分たちが押し込む時間帯を持てるようになった。
(もしかしたら前半は撒き餌だったのかしら…)
しかし、アタッキングサードで意思疎通を欠くことが多かったのは残念。
今日の敗因を挙げるとしたら、名古屋と比べてこの部分で劣っていたことだと思う。

個人的には安部と中村帆がとても良く映った。
安部は観る度に任される仕事が異なり、しかしそれをきちんと遂行している。
高萩仕事が出来る人材を得られたのは世代交代という意味でも大きいでしょう。
中村帆は守備の1対1でよくマテウスを抑えていたと思う。
相馬の投入によりマテウスが右に移ってなかったら、
スコアレスドローで終わった可能性が高かったのではないか。




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