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富山 2−0 讃岐
J3/第31節
(20/12/05:富山)
DAZN



富山スタメン

______大野__武_______
_______佐々木陽_______
末木____椎名__花井____柳下
____戸根__林堂__馬渡____
________齋藤________



讃岐スタメン

______重松__ブラウン____
_____池谷____薩川_____
森川______岩本______渡辺
____西野__竹内__ホヨン___
________服部________



讃岐がボールを持たせ、奪ってから前線の能力で仕留めた富山。
危なげのない勝利で2位滑り込みへ望みを繋いだ。
一方の讃岐は、一貫した富山の守り方に対して
前半よりも後半の方がビルドアップに苦しむという残念な内容に。



富山。
試合開始時は武を頂点にして左に大野、右に佐々木陽という1トップ2シャドーだったが
早い段階で上に示した並びになったので、表記はこちらを採用した。
いずれにしても、讃岐の3バックに対して大野、佐々木、武をぶつけて
+1となるアンカーの岩本を消しながら前線守備を開始。
これが前半は一定の、後半は相当な効果を持ち、
試合を支配する大きな要因となった。
守り方自体は90分変わることはなかったが、
前半、3枚での前プレスが剥がされたあとに右サイド(讃岐の左サイド)で
コンビネーションを許すことが何度かあったが、
後半にはこれを殆ど許さなかった。
早い時間帯で右DHを花井から稲葉へと代えたのが寄与しているかと思う。

攻撃は、後半のウォーターブレイク明けの時間帯を覗いては前線頼み。
前半の終わり頃からはハッキリと前3枚と後ろ7枚の分業制になっていたが、
試合開始早々の先制ゴールがあったので、これで問題は無いでしょう。
(少なくとも前半は、花井と椎名が組み立てを試みていたので、
 意図して分業制にしたとしても後半からだと思われる)
(後半のウォーターブレイク明けから10分くらいは、
 分業制のポジショニングが奏功した縦の速いパス交換による前進が見られ、
 一般に「攻撃的」とされるようなサッカーになっていた)
その中から宮城の追加点も生まれて、この試合に関しては理想通りの試合展開に。

讃岐の攻撃を殆ど機能させなかった守備を鑑みれば、
スコアレスで試合が推移していても、
最終的には1−0、2−0で勝利していたものと思われる。


武と大野は、チームが上がれなくても個人昇格あるんじゃないですかね。






讃岐。
相手に関わらず自分たちのやり方を貫くのは、
こと今季に限ってはまったく構わない、むしろ推奨くらいの気持ちなんですけど、
シーズンも最終盤となれば、
その中でも試合中のチューニングは必要、出来るようになっていて欲しい。
前半、富山の前3枚プレスに手こずりながらも粘り強くボールを動かして突破、
練習してきたサイド攻撃の形に持ち込めていたのに、
後半になって相手のやり方が変わらないのに最後尾からボールを運べなくなってしまったのは
どういうことなのだろうか。
HTにロッカールームでどういう話がされていたのだろう…。
岩本はボールに寄っていくことで相手も引き連れてボールホルダーの状況を難しくし、
詰まった局面を打開せんと持ち上がりをチラつかせる竹内に対して
周囲の連動したポジショニングも無い。
相手が5−2−3で前から来ているのだから「2」のところが薄くなるハズで、
IHが中で受けるアクションをして「2」を中央に寄せておいてWBがサイドで受ける…みたいな動きも皆無だった。

試合開始早々の失点と、後半のビルドアップが残念で仕方ない。
「成長途上の踊り場」という好意的解釈も出来ない、低調な試合をやってしまったと思います。


個人について。

薩川。
IHでフル出場となったけど、前半にあった降りてビルドアップを助ける動きや
ゴール前にしっかり入り込んでシュートに絡む部分など、
このポジションでも十分にイケるなという感想。

ホヨン、西野(出場時間短いけど小松も該当)
最後尾〜3列目で自分たちがボール持ってる時の細かなポジショニングをもっと意識して欲しい。
竹内が持ち上がりをチラつかせた時にセーフティに戻せるよう中に絞りながら下がるとか、
後ろ3枚が平行に並ばないようにするとか。
(これはずっと続いてるので、チームとしてそうしようということなのかも知れない。
 まさかそんなことは無いと思いたいけど…)
特にホヨンは、バックパスを出したあとの動き直しが無いのはGKが困る。
前からの圧力がさほどでないチームに対しては誤魔化せても、
強度のあるチーム、枚数揃えてぶつけてくるチームに対しては大きな問題になる。

川ア。
「お買い上げ」決定を想定していたので、ベンチ入りしたことに少し驚いた。
ということは、怪我だったんですね…。
であるなら、戻って来れたことは良かった。
ただ、緊急出場となったこの試合では、まだキレが無いなという印象でした。

小松。
前節のベンチ入りから、短い時間ながらの出場ということで、
こちらも戻って来れたのは良かった。

渡辺。
彼個人としては勝負の試合という位置付けだったハズで、
アクシデントでの交代は残念の一言。
ひとつ、ホヨンが持った際にいいランニングがあって「期待出来そう」と思わせてくれたんだけど…。
(30分くらいのやつ)




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