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鳥栖 1−1 川崎
J1/第32節
(20/12/12:駅前)
DAZN



鳥栖スタメン

_____小屋松__ロペス_____
本田______________樋口
______原川__松岡______
内田_エドゥアルド_原_____森下
_______イルギュ_______



川崎スタメン

三笘______小林______家長
_____脇坂____田中_____
________守田________
旗手____谷口__ジェジエウ_山根
_______ソンリョン______



繋ぐ意識とそれを阻む守備強度を持つ両チームの、譲らない攻防。
引き分けに持ち込んだ鳥栖は、今季唯一、川崎に負けなかったチームとなった。



鳥栖。
川崎のビルドアップに対しては中盤をダイヤモンドに変化させ、
その頂点に据えた本田を守田とデートさせることにより、
川崎の攻撃をサイドからに限定。
前後半それぞれの立ち上がりには川崎の攻勢を許す場面が散見されながらも、
先述の誘導からサイドにて川崎のWG、IH、SBに対してSH、DH、SBと同数を揃え
「川崎にボールを持たせている」と思わせるような守備を行えていた。

攻撃面では川崎の前線守備に対し丁寧にボールを動かしながら、
特に前半は上手く浮くことが出来ていた原川に集め、
そこから有効な攻撃を展開。
左サイドでの原川、内田、小屋松の崩しは何度も好機を生んでいた。
(HTで内田を下げて中野を投入した采配は疑問である)

樋口も本田も松岡も、ユースで金監督の薫陶を受けているだけあって、
ボールを動かす中でどこにどのタイミングでサポートに入ればいいのかというのが
とても染み込んでいる印象で、
相手の守備ブロックが強固で思うように前進出来ないとしても、
ボールは失わないまま何度でも丁寧にやり直せるような雰囲気がある。

勝ち切れない試合が続いてるみたいだけど、
今やってることに間違いはないと断言していいでしょう。






川崎。
鳥栖の守り方に対して「持たされても最後にゴールすればいいっしょ」とばかりに
微塵も焦ることなくボールを動かし続けていたし、
その中で、
「誰もがスイッチを入れる縦パスを出せる」
「サイドに独力で局面を打開出来るアタッカーがいる」
ことを活かしていた。
前後半の立ち上がりは特に強く行くというメリハリも良く、
先制後のカウンターも含めて、
(敢えて個人名を出すけど)三笘が4つくらいあった好機のどれかを決めていれば、
勝てていた試合ではなかろうか。
三笘はああいうのをきちんと決めきって、もっと圧倒的な存在になろう。

守備ではDFラインを高く保ち、「即時奪回」が基本。
IHに入る選手が高いIQと球際の強さを持ち合わせていること、
掻い潜られても最終的に2人のCBでどうにか守りきれてしまうこと、が
(攻撃の仕方を含めて)川崎がこれをやれる条件だろうね…。

小林及び谷口とジェジエウに陰りが出てくるまでこの強さは続きそうな気がするけど、
年齢的に小林の後釜となる日本人CFは、急ぎ見つける/育て上げる必要があるだろうね。




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