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山梨学院 1−0 昌平
高校サッカー選手権/QF
(21/01/04:フクダ)
日本テレビ



中盤での激しい守備から縦に速い攻撃という山梨学院と、
ショートパスを主体に全体で押し込んで行こうという昌平。

前半は山梨学院のペース。
互いのスタイルを照らし合わせればハマりやすいということもあったけど、
4−4のブロックをミドルサード低めでコンパクトに保ち、
奪ったら素早く前へ。
2トップが共に無理の利くタイプであることや、
昌平のSBが上がったウラを突くという狙い(特に左サイド)も良かった。
セットプレーから上手く先制して、
試合をコントロールしているように感じられた。

後半は一転して昌平のハーフコートゲームに。
極端に強度が落ちたとは思わなかった山梨学院の中盤守備を、
昌平のボール回しが上回り始め、
4−4ブロックをボックス内にまで押し込んでいく。
冷静にパスを左右に振り分ける6と7の2DH、
雰囲気のある左SH10、
短い距離の裏取りを何度も見せる11、
左利きでカットインのドリブルとアイデアのあるパスを持つ右SH8、
頻繁にボックス脇まで駆け上がりクロスを伺う(そして無理なら戻してやり直す判断が出来る)両SB(2と12)。
山梨学院はこれらの分厚い攻撃に対してカウンターもほぼ繰り出せなくなり、
少なくとも3人が足をつるところまで追い込まれるも、
長身CB3やポジショニングに良さを見せたGK17を中心に最後まで集中を切らさず、
ギリギリのところで人垣を保ち続け、逃げ切りに成功した。


チームの色がハッキリしていて、共にそれを出し切るという面白い試合でした。




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