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讃岐 ０－１ 藤枝
Ｊ３／第４節
（21/04/04：Pikara）
DAZN
讃岐スタメン
＿＿＿＿＿中村駿＿＿重松＿＿＿＿＿＿
＿＿＿佐々木＿＿＿＿＿＿高木＿＿＿＿
川﨑＿＿＿＿＿＿長谷川＿＿＿＿＿薩川
＿＿＿＿西野＿＿竹内＿＿小松＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿浅沼＿＿＿＿＿＿＿＿
藤枝スタメン
＿＿＿＿＿＿押谷＿＿宮本＿＿＿＿＿＿
杉田＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿枝村
＿＿＿＿＿鈴木惇＿＿岩間＿＿＿＿＿＿
稲積＿＿＿＿秋山＿＿川島＿＿＿＿久富
＿＿＿＿＿＿＿＿杉本＿＿＿＿＿＿＿＿
攻撃から守備への切り替えで特に強さを見せた藤枝が、
結果としてピッチコンディションを味方につけた格好となり
危なげない試合運びで勝利。
激震の４日間を過ごした讃岐も奮闘はしたが及ばなかった。
讃岐。
GMと監督を兼務していた上野山伸行が辞任及び監督交代が３月31日にリリースされ（該当記事はこちら）
トップチームの強化ダイレクターを務めている西村俊寛を暫定監督として臨んだ一戦。
想定も準備段階も無かった緊急就任から数日で自分の色など出せるハズもなく、
さりとて開幕からの２試合（※今季のＪ３は奇数チームで構成されており、讃岐は第２節が試合なし）で
良い兆しが感じられなかった４－４－２の採用では変化をもたらせない。
（加えて、藤枝が２トップを採用していることがあったかも知れない）
……ということを踏まえての判断だったと思われるが、
西村暫定監督は、昨季後半に一定の手応えを得ていた３－３－２－２を採用。
更に、最後尾から足元で繋ぐサッカーを志向するもままならなかったチームを鑑みて
サイド奥に長いボールを供給、
競り負けて一度ロストしようとも「とりあえず相手陣内からサッカーを始める」という選択をした。
多雨によりボールが走らないピッチになっていたこともあり、
この２つの判断は良い方向に作用していたと思う。
好機を与えてしまった回数は90分を通しての許容範囲内と言えるだろうし、
前半は右サイドで良い連携からの崩しが見られたりもした。
ピッチ内外の状況が難しい中で、選手は頑張れていたと思う。
単純に藤枝の内容が一定以上だったこと、
降り続く雨の影響で後半の自陣側ピッチが特にボールが止まるようになり
藤枝のプレス強度も相まって良い状態で長いボールを蹴ることすら難しくなったこと、
昨季後半に一定の完成度には至ったとはいえ
今季は採用予定の無かったであろうフォーメーションゆえに
細部で相手を脅かすようなレベルには至れなかったこと。
０－１の敗戦という結果は、これらに因る、妥当なものだったと言えるでしょう。
誰もが思いもしなかった急展開の中で最善を尽くしたと言えるものを見せたと思う。
藤枝。
監督が代わり、中盤から前はメンバーもだいぶ代わり…という中で、
当然サッカーも昨季からは変わっていた。
一旦宮本に当ててから少し引いて幅広く動く押谷や殆どHS～中央に構えていた枝村による
中央攻撃のパターンと、
大外をSBが高い位置まで駆け上がりクロスに持ち込むサイド攻撃パターンを、
鈴木惇と岩間がコンダクターとなり使い分けていた、という印象。
特に鈴木惇は、まだ年齢的にも「何でＪ３にいるんだ」という選手で、
その左足へセットプレイでも大きな武器となり、
この試合唯一のゴールももたらしていた。
一方の守備は、陣形が整った状態でのプレス強度が一定レベルであることに加え、
人数をかけて行う中央攻撃に関わる選手がネガトラをサボらずしっかりと即時奪回の動きを見せ、
極力相手陣内でボールを奪ってしまおうという志向。
ピッチ状態も相まって特に後半にこの志向が良い方向に出て、
危なげない試合運びの一因となっていた。
ピッチ状態が良好な試合において
SBが攻撃参加した際のウラのスペースをどうケアするのかが問題になりそうだけど、
逆に言うと、この試合で気になったのはそこだけですかね。
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