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横浜FM 5−0 横浜FC
J1/第11節
(21/04/24:日産)
DAZN



横浜FMスタメン

前田_____オナイウ___エウベル
______ジュニオール______
______扇原__喜田______
ティーラトン_畠中_マルチンス_小池
________高丘________



横浜FCスタメン

____クレーベ__伊藤______
松尾______________小川
______齋藤__瀬古______
武田____袴田__伊野波___前嶋
________六反________



内容を表したスコアで横浜FMがダービーを制したが、
幾つかあった好機で横浜FCにゴールが生まれていれば、
勝敗はさておき、試合の流れや雰囲気は別のものになっていただろう。
その意味で、ビッグセーブを見せていた横浜FMの高丘がMOM相当と言えるのでは。



横浜FM。
8試合負けなしという好調さがそのまま出ていた90分。
味方にパスコースを作る動きの質と多さで横浜FCの守備を翻弄し、
ボールを失った瞬間の切り替えの速さと強度で
自分たちの攻撃の回数を増やし続けた。

選手たちが自分たちの役割、取るべきポジションと埋めるべきスペースを
をきちんと理解しているので
全体が激しく動いてはいるものの大きくバランスを崩すことは無いし、
チーム全体の約束事を守りながら
関わりのあるポジションの選手間での連携が良好なのも感じられた。
(特に、エウベルと小池はとても良くわかりあってると思う)
ローテーションが上手く行っているのも、
ハイテンポ、ハイプレス、ハイラインを続けられる要因だろう。

横浜FCが監督交代で苦しんでいる上に対策を練っていた様子が無かったことはあるけど、
高丘が好セーブで横浜FCに反撃する機運を与えなかったことも含めて、
まー、強いですね。

新加入で隔離期間を終えてようやく合流出来たレオ・セアラがゴールした時の
ベンチの盛り上がり方も良かったなぁ。
いいチームになっていることが伺える場面だった。






横浜FC。
一言「苦しいなぁ」という感じ。

攻撃面では「奪ったら早めにサイド奥へ」という狙いが前半は感じられたんだけど、
そこに伊藤、クレーベという2トップのどちらかが流れる形はどうだったのか。
どちらも、対面する相手をかわしてクロスという選手ではなく、
中央でボールを待ちたい選手だと思うんだよね。

また、この2トップは、横浜FMのビルドアップをまったく制限出来ていなかった。
機動力による奪取やミスパス誘発は期待出来ない2人だけど、
ボールの出先を制限させるくらいは仕込んでおくべきだったんじゃないかな…。
SH〜DHの間にバンバン縦パスを付けられ、
そこからひとつずつ後手に回る守備をずっと強いられていては
そもそも強固ではないDH+DFラインの守備力に負担が増すばかりだし、
全体が疲弊に至るのも早くなるでしょう…。

後ろがそうして疲弊して、奪って前に出しても2トップのサポートが出来ない悪循環。

そんな中でも何回か好機を作り出して、
その殆どが決定機になっていたのだから、
(しかしすべてが高丘に阻まれてしまった)
決して選手の能力が低いということではないと思うんだよね。

横浜FMほどの強度のあるハイプレスは
どのチームでも仕掛けてこれるわけではないから、
点は多少取れるような気がする。
取れるような気がするけど、
前任の下平監督のようなデザイン性は薄れるだろうな。
いくら横浜FMのハイプレスが速くて強いとはいえ、
それを見越して剥がしていくんだというような人とボールの動きがまったく見られなかったのは
ちょっと残念だった。
下平スタイルはビルドアップ〜攻撃の面での機能に加えて
ボールを握る時間を増やすことで守備に回る時間を減らすという狙いもあったわけだから、
どうにか多少点は取れたとしても、
守備の時間が長くなるような試合展開だと、
取れる点以上の失点は免れないんじゃないかと思われる。
だって、そういう編成だから。

怪我人も多いらしいし、これはなかなかしんどいねぇ。




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