menu＞football＞match

---

鳥取 １−０ 讃岐
Ｊ３／第６節
（21/04/25：Axia）
DAZN



鳥取スタメン

＿＿＿＿＿＿田口＿＿大久保＿＿＿＿＿
＿＿＿＿清永＿＿＿＿＿＿原田＿＿＿＿
安藤＿＿＿＿＿＿世瀬＿＿＿＿＿＿小牧
＿＿＿＿藤原＿＿鈴木＿＿石田＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿田尻＿＿＿＿＿＿＿＿



讃岐スタメン

＿＿＿＿＿＿重松＿＿栗田＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿中村駿＿＿＿＿＿岩本＿＿＿＿
薩川＿＿＿＿＿＿西本＿＿＿＿＿＿川�ｱ
＿＿＿＿西野＿＿竹内＿＿小松＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿高橋＿＿＿＿＿＿＿＿



強風の影響を受けての90分はホームチームに軍配。
試合のレベルとしては、Ｊ３下位を彷徨うチーム同士のそれであった。



鳥取。
一応のオリジナルポジションは上記のような３−３−２−２だと思うのだけど、
右IHの原田は頻繁に世瀬と同じ高さあるいは更に低いところまで降りて組み立てに関与。
それに応じて田口ないし大久保が１列降りることもあり、
世瀬、原田、清永＋田口or大久保でミドルサード出口辺りの中央でボールを保持し、
そこからサイドにボールを散らしたり中央突破をしたりという選択をしていた。

前半は安藤、後半は小牧＋石田でサイドに振った時にいい形を作れることもあったが
それを徹底する様子は無くて
「奪ったらすぐに縦、中央の最短距離」みたいな意識が強めで、
しかしその選択でのプレーの質はあまり高くなかったように思う。

とはいえ、鳥取も３連敗中でチーム状態が良いとは言えず
メンバーも変えてのこの試合ということだったようで、
このメンバーで慣れていけば中央からもある程度は行けるのでは…と、
世瀬、原田、清永は感じさせる能力があった。

守備では、基本的には５−３−２に変化。
奪いに行けそうな時は前の５枚が圧力を掛けに出ていたが、
それほどの強度ではなかった。
（しかし、それでも讃岐を慌てさせることは出来ていたのだけど…）

ハーフウェーを超えられると撤退守備の意識が凄く強い雰囲気で、
５−３のラインが良く言えばコンパクトなんだけど、
３が後ろへの意識が強すぎてバイタル手前にスペースがたっぷり生まれていた。
讃岐はこれを活かし切れなかったけど、
中位より上のチームはこれを見逃してはくれないでしょう。

また、コンパクトな５−３で中央に人垣を築いているようではあったけど、
ボールホルダーへの圧力は弱いし、
所謂「人数揃ってるだけ」で讃岐のペナ角アタックに対して
受け手を捕まえ切れていない場面も多く、
試合中に実況の三浦康暉が度々引用していた��木監督の嘆きは
改善傾向にあるとは言い難いのではと思う。

この試合の勝利で連敗は止まったものの、
正直、浮上のきっかけに出来るような内容ではなかったと言える。
（とはいえ、勝利やゴールはチームを劇的に変えてしまう可能性があるのだけれど）
（讃岐サポに言われたくはないと思うんだけど、そこは勘弁してください）






讃岐。
４月14日に就任したばかりのゼムノビッチ新監督の初戦。
メンバー、フォーメーション、やり方はこれまでのものを踏襲したものとなった。

２週間あったにも関わらずこの選択をしたということは、
落とし込むのが得意なフォーメーションや戦い方が監督にあるわけではなく、
望月〜上野山と続いた
「選手の成長の可能性を広く取る」「その中で適正を見て配置していく」という流れが、
シーズン残りの試合も続いていくということになるのだろう。

この試合においても、
「奪ったら可能な限り早く前へ」の意識のもと、
サイド奥へ長めのボールを出してマーク（栗田）を走らせてみたり、
中央であまり角度をつけずに縦パスを刺そうとしたり、
といった様子が多く見られた。
（そして、前半は風下だったゆえにサイド奥のボールはそれほど有効ではなく、
　中央での縦パスは（これは鳥取もだけど）精度が低く相手に容易に引っ掛かっていた）

（鳥取の守り方もあって）好機に繋がっていたペナ角アタックや、
　特にシュンタ（中村駿太）に強かった遠目からでもシュートを打っていく意識など、
いい面が無かったわけではないのだけど、
前述のように考え方が劇的に変わるわけではなさそうなので、
これらが結実するのには時間を要すると思われる。

今季５試合目にしてようやくシュートの数はまずまずだったので、
次はこれを維持しつつ枠に飛ばすことですね。

サポとしては忍耐強く見守るしかないという思いを新たにすると共に、
池内社長が３年計画をどうするのかへの興味が強くなっています。
（讃岐は「2022年シーズンにＪ２で上位争いをする」という３年計画の２年目を過ごしている）


個人について。

高橋。
開幕前の負傷から早期の復帰で今季初出場となったわけだが、
一昨季に北九州が圧倒的強さでＪ３を制した時の正GKは伊達じゃない、という感じだった。
シュートストップは抜群だったし、
前半、インプレーでもゴールキックでもとにかく時間をかけて、
風下の難しい時間をやり過ごそうというのが見て取れたのは
とても頼もしかった。

西本。
ミドルは２本ともチームで良い崩しをしてのもので、
だからせめて枠に飛ばして欲しかった。
仮に止められたとしても枠に行けばセカンドチャンスの可能性が残るし、
士気が違ってくると思う。

ユウガ（渡辺悠雅）
今日は目の色が違っていたね。
守備での寄せも速く球際で果敢だったし、
足元で受けてのドリブルに拘らず
スペースへのランでロングボールを引き出す動きもあった
（これをずっと願っていたので嬉しかった）
とにかく、まずは今日のプレーぶりをスタンダードにしよう。
そうして、次は左足クロスの改善になるかな…。

小松。
敢えて挙げるけど、今日の失点の大きな要因は彼にある。
スタメン出場に満足せず（もちろん本人は満足なんかしてないだろうけど）
竹内から３バック中央を奪う勢いでやって欲しいし、
そのためには、ああいう場面でも「自分の責任でプレーをやりきる」意識でないと。
もしもそういう意識の元に、
竹内が戻ってきてクリアするボールだと判断を下したのなら、
失点直後に竹内に声を荒げるくらいじゃないと。

---

menu＞football＞match

---