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【女子】日本 1−0 チリ
東京五輪/GS(3)
(21/07/27:宮城(日本))
NHK



日本スタメン

______菅澤__岩渕______
杉田_____________長谷川
_______林__三浦______
北村____宝田__熊谷____清水
________池田________



※交代はのちほど



力関係もありボールを握って攻撃してという時間が長くなった日本だったが
拙攻とチリの中央守備の頑張りでゴールに至れずに時が過ぎて行き、
先制にして決勝のゴールは77分まで待たねばならなかった。
なお、グループE3位ながら他グループとの兼ね合いで
ノックアウトラウンドへの滑り込みには成功。



日本。
90分を通して感じたのは、「サッカーが下手だなぁ」ということ。
守備ブロックの構築がガタガタで
バイタル手前辺りで複数の選択肢を持てる状態が
試合開始から終了まで続いていたのに、
速いタイミングでアーク付近に楔を打ち込むことに拘り、ロストを続けた。
二列目からの裏抜けやサイドを深く抉る攻撃などは数えるほど…。
親善試合で時折見られた、
中央に人数をかける「ヨミウリ」的なものが少なかっただけマシなのかも知れない…。
どの選手もボールを持ったら勝負パスを出すんだという意識が強く、
常に同じようなリズムで相手が人数を揃えている中央にパスを打ち込んでいく様子には、
わかってはいたけれど厳しいなとの思いが強くなってしまった。

ようやくの先制ゴールを挙げてからも、
「1点リードしていて残り時間10分」であるにも関わらず
中央に勝負パスを出す選手が後を絶たないし、
サイドに振るパスにしても
「手前の相手に引っ掛かるかも知れないけど通れば絶好機」なものばかりで
「タッチラインを割るかも知れないけど相手の届かない遠い場所」へのものにならない。
引っ掛かったら被カウンターなのと、
仮に通らなくても相手陣内深くからの相手スローインと、
どちらがチームにとって有益なのかは明らかだと思うんだけど…。

チリの各選手に一定以上の足元があったのは間違いないけれど、
ネガトラの際のプレスも
「 「2人で行ったのに剥がされる」
「後ろが全然連動していない」
という光景がかなりの頻度で見られて、
しんどいなぁ…との思いばかり。

とりあえずは「勝てばよかろう」なシチュエーションだったので
勝てたことは良かったのだけど、
次の試合に期待が持てるような要素は皆無だったと言っていい。






チリ。
3−3−2−2が基本だったとは思うんだけど、
5−3−2化する(途中、5−4−1化にしていた時間帯もあった)にあたって
両WB、両HV、IHのポジショニングが滅茶苦茶で、
バイタル手前がスカスカだったり、
センターCBと右(左)WBの間がスカスカだったり、
ボールホルダーに全然圧力掛かってなかったり
……と、問題ばかりの守備だった。

GKと最終ライン中央に集まった選手たちが
最後の局面で頑張っていたのは間違いないけれど、
日本の拙攻に助けられた部分が大いにある。

一方で、どの選手も足元は一定以上のレベルがあり、
日本のプレス、ネガトラに対してもよくボールを逃がせてはいた。
逃したあとの縦の速さとか
ひとり飛ばしたところを見る目(と、そこにパスを通す筋力)が身についてくれば、
身体の強いFWに当ててから(9はかなり頑張ってた)というやり方以外でも
カウンターが出せるようになって、
より怖いチームになると思う。




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