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日本 0−1 オマーン
W杯アジア最終予選(1)
(21/09/02:吹田(日本))
DAZN



日本スタメン

________大迫________
原口______鎌田______伊東
______柴崎__遠藤______
長友____吉田__植田____酒井
________権田________



※交代はのぢほど



打開策を見つけられず同じような90分を過ごしてしまった日本と、
狙い通りのサッカーを展開し好機の数からして上回っていたオマーン。



日本。
相手が誘導するままに相手SBの手前でSHの外側の位置までボールを運ぶも、
(伊東と酒井のコンビネーションで前半に何度か可能性を感じさせたが)
そこから有効的な攻撃を繰り出すことが出来ない90分間。
個人の仕掛けでサイド深くに侵入することも、
後方からポケットに飛び出す選手を使うことも(そもそも飛び出す選手がほぼいなかった)
ペナ角への横パスをトリガーにした連携も、
まずもって回数が少なく、
後方に下げてはやり直すばかり。
やり直しの速度もゆったりしたものだったし、
大きなサイドチェンジで相手を慌てさせる場面は皆無。
常に相手が整った状態で、
幾つもの選択肢からどれを繰り出してやろうかというものではなく
「(全部封じられてる感じがするけど)さぁ、どうしよう…」だった。
相手の守備、最後まで走力と集中力が途切れなかったことを称えるべきなのは間違いないけど、
こちらに何の工夫も観られなかったこともまた事実。
消極的な横パスをさらわれて前線に残る2トップとトップ下の20を中心としたカウンターを何度も浴びて、
60分辺りからは完全に走り負け。
87分の先制点献上もまったく不思議は無かった。

不甲斐ないとまでは思わないけど、
「もうちょっとどうにか出来なかったかね、出来るメンバーだと思うけど…」という感想です。






オマーン。
フォーメーションは4−4−2ダイヤモンド。
守備の開始はハーフウェーからで、2トップは日本の2CBに殆ど圧力をかけず。
トップ下20を加えた3枚で鎌田、大迫へのパスコースを封鎖。
更にはSHも基本的には中央寄りにポジショニングして柴崎、遠藤を見張ることを優先。
日本が高い位置を取ったSBへボールを預けるように誘導していた。
そうして自分たちのSBの前でSHの外側の位置で日本のSBがボールを持つと、
SB、SH、アンカーの23でサイド〜HSをケア。
日本がポケットへのランを殆ど行わなかったこともあって
人にしっかり付くことが出来ており、
このブロックで奪取してのカウンター、
もしくは日本に攻撃のやり直しを強いていた。

カウンターでも遅攻でも、
鍵となっていたのはトップ下の20とFWの7。
20はボールサイドに寄っていって抜群のキープ力と的確なパス捌きを見せ、
7は足元はもちろん、さほど身長は無いにも関わらずハイボールもしっかり収めて
味方に良いボールを落としていた。
この2人を軸に、
「攻めるぞ」となった時には後方の選手もしっかり押し上げていて、
特に後半は、
左サイドでシュートまで、右サイドではクロスまでしっかり持ち込めており、
得点の可能性という点ではもちろんのこと、
日本にカウンターを許さなかったという点でも機能的だった。


事前合宿を1ヶ月も張って来たということが大きかったのか、
日本にしっかり対応しながらも自分たちの強み(20を活かす)を押し出す戦い方が出来ていて
それを完遂する走力、集中力もあった。
仮にスコアレスドローで終わっていたとして、
サッカーにボクシングのような判定制度があったならば、
勝利は彼らのものだったと思う。

負けました。





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