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中国 0−1 オマーン
W杯アジア最終予選(2)
(21/09/07:ハリファ国際(カタール))
DAZN



日本スタメン

________大迫________
古橋______久保______伊東
______柴崎__遠藤______
長友____冨安__吉田____室屋
________権田________



※交代はのぢほど



日本が攻撃し続けた前半と、中国が予定通りの盛り返しを見せた後半と。
危ない場面はほぼ無かったが、随所に物足りなさの残る日本の勝利となった。



日本。
オリジナルポジションは上記4−2−3−1ながら、
ボール保持の際には古橋が2トップの一角ないし久保と並んでシャドーのように振る舞い、
左サイドの広大なスペースは長友が一人で管理を担った。
5−3−2で構える相手に対し、
数的優位を作ってからSB〜HVの間を急襲したり、
クロスはファーに蹴って折り返してからのフィニッシュを狙ったり、
古橋、久保が、ボールが後方にある際にウラ抜けでボールを引き出したり、
全般的にパススピードを上げたり
…と、オマーン戦を踏まえての工夫が見られ、
前半の中国の圧力の弱さも相まって、
好機を何度も作り出しはした。
が。
好機、決定機とも中国のあの雰囲気であればもっと作れたと思うし、
何より1点しか取れなかったのには不満が残った。
中国が後半に希望を繋ぐことになったとも思う。

後半は、強度を上げ、予定通りの交代で点を奪いに来た中国に対して、
入れ替わるように攻守全般で強度が落ちていき、
それでも危ない場面をほぼ作らせずに試合を終えこそしたものの、
「2点目を奪いに行くのかどうか」
「奪いに行くならどのような攻撃で行くのか」
「フォーメーションを変えた相手に対して
 (後方の選手はともかく)適切な守り方に変更出来ていたのか」
「(負傷の古橋は別にしても)1人ずつ3回の選手交代と
 人選、交代に込めたメッセージ的確だったのか」
といった部分に、やはり不満を残すこととなった。

勝ち点3は最低限だったけれども、
得点1は残り試合の難しさを軽減したとは言えず、
古橋の負傷に伊東のサスペンションとマイナスな要素も出てしまった。

オマーン戦、中国戦と「これが最終予選」という言い方で誤魔化してはいけないと思う。
一旦、かなり完成形に近いところに行ったこのチームは、
今、明らかに下降線の上に居る。
その認識のもと、次のサウジアラビア戦へ向けて取り組むべきでしょう。



長友と鎌田は、次、いいとこ見せてね。






中国。
スタートは攻守とも5−3−2。
「2」がミドルサードのいちばん自陣側からスタートするくらいに、
守備では撤退を徹底。
奪ったらエウケソンに蹴って、
キープしてくれたら「3−2」とSBまで含めてなるべく早く攻め込むぞ
…というイメージだったと思うのだけど、
何せ回数があまりに少なくて、
確信があるのは「エウケソンに蹴って」まで(苦笑)

基本、勝負をかける交代策までは0点でも構わないという感じだった。

しかしながら、「日本も無得点に抑えるぜ」という熱量は、
引き篭もった5−3−2からは感じ取ることが出来なかった(笑)
ボールホルダーへの圧力は弱く、
「5−3」のオーガナイズもイマイチ。
特に左サイドは日本の(右サイドの)連携が良かったこともあるだろうけど、
左SB〜左HVの間、左IH〜アンカーの間がスカスカで
日本の鋭い縦パスを何度も許していた。
前半を0−1で折り返せたのは、中国ベンチからすれば僥倖だったと思う。

後半は、開始時から幾らか目を覚ましていて、
5−3−2のままで始めるも前半とは攻守とも熱量を感じる動きになり
(あくまで前半と比べて、だけど)
予定通りの60分過ぎの3枚代えからは4−4−2にシフト。
ボールを繋ぎながらアタッキングサードで帰化組に託して同点を狙ったが、
そもそものボールを繋ぐ技術がさほどでもなかったし、
帰化組をどう活かすかの設計を感じさせることもなく、
日本ゴールを脅かすまでには至らなかった。


最終的には「中国から何点取ったか」で順位が決まるかも知れないなぁ。





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