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横浜FC 0−2 浦和
J1/第28節
(21/08/28:ニッパツ)
DAZN



横浜FCスタメン

_______ミネイロ_______
____松尾_____ヴィゼウ___
高木____高橋__安永____前嶋
__ガブリエウ_韓___伊野波___
_____ブローダーセン______



浦和スタメン

________江坂________
汰木______小泉______関根
______伊藤__柴戸______
明本__ショルツ__岩波____酒井
________西川________



前半の出来がそのまま結果に繋がった90分間。
横浜FCは後半になり五分の戦いに持ち込んだが及ばず。
浦和の2点目は、慌てず騒がずにいた彼らへのご褒美でしょう。



横浜FC。
この夏に補強した外国籍選手4枚がスタメンで、
うち2枚(ミネイロ、ヴィゼウ)が前線というのは
点を獲るという部分で彼らの個の能力に託したのだと思うんだけど、
ある程度は目を瞑るつもりだったであろう守備の部分で、
ある程度で済んだとは言い難い結果となってしまった上に
(…とは言え、前半の守り方でヴィゼウの位置がジャーメインだったり
 ハードワーク出来てコミュニケーションも容易な日本人選手だったりしたら
 どうにかなったのか、と言うと、そうとも言えないのだけれど)
押し込まれていたがゆえに攻撃の面でも彼らの仕事が難しくなってしまった。

後半になって相手のゴールキックに前から当たる、
地上戦でも全体的に前から当たるように変えてからは
一定以上の内容だったと思うんだけど、
これで90分は持たないという考え方だったのか、
もう少しやれるハズだった前半がそうはならなかったのを見て
前から行くことに変えたのか…。

先制してベタ引きで守り切るのか、
耐えてからの一刺しで勝つのか、
90分の間自分たちが長くボールを握って試合を支配するのか。

先制したいなら前線に外国籍重用&試合開始からハイプレス、
まずは耐えるなら前線の外国籍は65分過ぎから一気に投入
……が、効果的じゃないかなと思うんだけど、
今日は狙いとしてどちらでもなかった。
となると、前半、もっとやれるハズと考えてたのかな。
(ボールを握るのは、今季はもう放棄しているハズ)


全般で気になったのは、
(ジャーメインを除く)前の選手の動き出しの遅さと
中盤でのサポートの遅さかな。
左サイドで松尾、高木が上手くボールを引き出しても、
出しどころも戻しどころもないみたいな状態が何度も見られた。
高木はタッチライン際から中に持ち出しながら
上手くいなしてバックパスで逃げてたけど
(逃げないで前に運びたいところで逃げざるを得なくなってるのがよくないという話)
タッチラインで守られることのない松尾はすぐに囲まれて、
かなり狩られてしまっていた。
浦和のネガトラを褒めるべきところであるかも知れないけど、
松尾は気の毒だった。


ミネイロはちょっと笛に対してナーバスな印象を受けた。
納得いかなくても座り込んでないですぐに立ち上がろうよ、プレーは続いてるんだし…。
ミネイロもヴィゼウもパワー系という印象だったので、
2人を同時に使うなら1トップと2シャドーの一角ではなく、
2トップで並べてあげた方がいいような気もする。

折り返し狙いでファーに蹴っていた浦和のリスタートのボールを跳ね返しまくっていたガブリエウ、
ピンチを何度も救ってくれたブローダーセンは良かったと思う。


いちばん印象が良かったのはジャーメイン。
タイミングの良い裏への飛び出しを何度も見せていた。
安永からのボールにバウンドが合わなかったやつは特に悔やまれる…。

いちばん印象が悪かったのは安永。
勝負パスを何度も供給してたのは彼の良さで求められるところなので
そこは素直に評価したいけど、
一方でネガトラのサボりやアリバイ守備がだいぶ目についた。
現在のチームでそれは許されないでしょう…。
昨季、スタメンで出てた時はサボッてなかったと思うんだけど…。






浦和。
スタメン見て「ゼロトップやるんだ」と軽い驚き。
実際にゼロトップで試合に入って、
明本を前に出す左肩上がりのビルドアップから
江坂、小泉、汰木、明本が自在に列とレーンを行き来して、
ショルツなりがそこにパスを通して…という攻撃は見ていて面白かったし、
横浜FCを大いに混乱させていた。
(横浜FCの右シャドーがヴィゼウでなくても混乱させられていただろうと思う)

後半アタマの小泉→ユンカーの交代はたぶん予定通りだったと思うんだけど、
これにより前述の流動性が失われ
ただただ江坂が受けに降りていくだけになり、
加えて横浜FCが全体に前から当たってくるようになったことで
主体的に良い攻撃を繰り出す回数は激減してしまった。
TLに流れてきていた「浦和は小泉が居ると居ないとではだいぶ違う」を実感したし、
自分たちのゴールキックに前から当たってくる横浜FCに対して(松尾が前に出てのセット)
上手くいなして運ぶ場面が無かったことに関しては
「まだ選手の組み合わせを見ながらなので仕込みきれてないのかな」とも感じた。
ただ、そんな中でも変に慌てたりとか致命的なパスミスをしたりとかが無いというところに、
選手の質の高さが出ていると思う。


90分を通して感じたのは、全体のネガトラの意識の高さ。
松尾を狩りまくってたのは横浜FCのところで書いた通りだったし、
84分くらいの、関根が長駆して戻って来て酒井が前に引っ張り出されるのを助けたところは
絶賛されていいと思う。
ネガトラって、奪われた瞬間のボールの位置の半径3mだけの話じゃなくて、
切り替えてDFを助けに一目散に戻ることも含まれるな…と思わされたよ。




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