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岩手 3−1 讃岐
J3/第28節
(21/11/21:北上総合)
DAZN



岩手スタメン

______ブレンネル_______
____色摩______和田____
中村____増田__脇本___加々美
___佐々木__牟田__小野田___
________野澤________



讃岐スタメン

_____中村駿__重松______
_____佐々木__中村亮_____
池田______西本______薩川
____遠藤__西野__小松____
________高橋________



岩手の、先制点からの一気呵成が見事ではあったが、
全体としては内容が反映されたスコアとは言い難い試合。
特に前半は、両ゴール前での良い崩しが多く見応え十分だった。



岩手。
ブレンネルに当ててから始まるというサッカーは基本的には変わらないのだけど、
前回対戦時に感じた一本調子な印象がほぼ無くなっていた。
ブレンネルの意識の変化と
(「求められるからポストプレーもするけど点を取るのは俺だ」というものが
 「ウチには他に点を取れる選手がいる。大事なのはチームが勝つことだ」みたいな
 雰囲気に変わっているように見受けられた。
 山王戦の途中での赤木剛憲かのように…)
脇本の丁寧な2列目へのフォローがその要因かな、と思う。

小回りの利く色摩、技術のある和田、
左足の精度が抜群の中村、走力に秀でる加々美といった個性が
ブレンネルに当ててから始まるサッカーによくマッチしていて、
普通にいいチームだよね…。
何せ嫁阪がベンチ外なんだもんなぁ…。

先制点からの連続得点には、
昇格圏内を伺うチームの勢いを感じました。

守備面では5−2−3で前から圧力をかける時間帯と
5−4−1で構える時間帯とを使い分けていたのもいいと思うんだけど、
構える時間帯で中村亮をどう捕まえるか問題に関して
ピッチ内でもベンチからも解決策が無かったのは気になるところ。
最終ラインの能力の高さで守りきってここまで来てるのかな、という印象を抱いた。
(この試合が始まるまでの26失点はリーグで2番目に少ないという好成績)






讃岐。
先制点を許してからの連続失点は頂けなかったけど、
(それが出来るチーム、させてしまうチームという話なのか、
 現在の順位がそうさせてしまったという話なのか、
 鶏卵な話ではあるんだけど、頂けないという事実に変わりはない)
全体としては五分に渡り合って、
低迷、停滞するチーム状況の中で希望を持てる内容だったと思う。

「ブレンネルに当ててくるサッカーに対して蹴られる前に奪うんだ」
という意図のもとに採用した3−3−2−2については、
「蹴られる前に奪う」という部分は不発に終わったものの、
攻撃面で良いものが出せた。

岩手が5−2−3で前から圧力をかけてきた時間帯には
それをいなすことがままならなくて危なかったけれど、
5−4−1で構えるようになってからは
右IHに入ったリョウ(中村亮)が適切に降りてきてビルドアップを助け、
薩川とのコンビで良い攻撃へと繋げていた。
(それだけに、吉馴投入で薩川を左WBに回した交代策にはとてもがっかりした)

今日の攻撃に関して言えば、
シュンタがラストパスを出す役を担っていたのが気になるところかな…。
彼や重松には幅広く動くことが許容されているんだけど
(あるいは彼らが幅広く動かないとボールを前進させられないんだけど)
今日は左IHにワタルが入っていたので、
右サイドからの攻撃において
中央で横パスを受けてラストパスを出す役割はワタルに任せて、
シュンタには最前線に居て欲しかった。


守備面では、先述したように蹴らせないことを徹底出来なかったのがすべてかな、と思う。
先制されるまで自ゴール前で頑張って守ってはいたけど、
そういう場面を頻繁に作られてしまっていては、
最後まで封じ切ることは難しい。
自分たちもいい攻撃が出来ていたので
先制出来ていればまた試合は変わっていたとは思うけど、
「弱みを隠して(相手の強みを消して)強みを活かす(相手の弱みを突く)」ことが勝利するための近道。
相手の強みを消せないでいると、こういうことが起こり得る。
ましてや、格上に対してだからね…。

こちらの強み(リョウを起点とした右サイド攻撃)が出せていたことは評価すべきだけど、
相手の強みを消せなかった反省も必要だよね。




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