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福島 １−１ 讃岐
Ｊ３／第30節
（21/12/05：Ｊヴィレッジ）
DAZN



福島スタメン

＿＿＿＿＿＿＿＿長野＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿トカチ＿＿＿＿＿樋口＿＿＿＿
田中＿＿＿鎌田大＿＿諸岡＿＿＿＿＿森
＿＿＿＿鎌田翔＿堂鼻＿＿福島＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿ファンティーニ＿＿＿＿＿



讃岐スタメン

＿＿＿＿＿＿福井＿＿重松＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿中村駿＿＿佐々木＿＿＿＿＿
薩川＿＿＿＿＿＿鯰田＿＿＿＿＿＿川�ｱ
＿＿＿＿遠藤＿＿西本＿＿小松＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿渡辺健＿＿＿＿＿＿＿



福島が良い内容で後半半ばまで試合を支配するも、
１点に留まっていたことが引き分けの大きな要因と言えるだろう。
終盤、試合がオープンになる中で讃岐が同点弾を許し
福島としてはもったいない、讃岐としては内容に比して上々の、
ドロー決着となった。



福島。
前回対戦時よりも攻撃面でだいぶブラッシュアップされていた印象。
イスマイラが引き抜かれた影響なのか、
「重心後ろめからの縦に速く前３枚でなるべく完結」（雑な括りで申し訳ない）といった感じから、
「それはベースとして持ちつつも全体で押し込んで行くことも出来るよ」というチームになったいた。

鎌田大が自在に動いて技術で相手守備陣を揺さぶり、
トカチは外とHSを上手く使い分けながらミドルも狙い、
森と田中は縦への仕掛けを幾度となく見せ、
諸岡はボール回しが詰まった際の逃し口として機能し、
樋口はボールも人も動く中で落ち着かせどころとしての役割も演じた。

フィジカルコンタクトの強さも相まっての
「球際で奪い切る」という迫力のある守備からの、
ポジトラで全体がスプリントしていく姿勢は素晴らしかった。
カウンターの際のパスの選択肢が多いので相手DFは大いに困り、
シュートまで持ち込める回数も増える。

また、縦に速い局面でも幅を使う意識が全体で共有出来ていて、
「右サイドで森がカウンターを仕掛け、大きく左に振ってトカチでフィニッシュ」のような場面が
何度も見られた。

後半半ばから、おそらく試合展開によらず岡本と宇佐美の投入は決まっていたハズで、
そこまでに試合を決められなかったのは残念だっただろうね。
（逆に言うと、決めようとして飛ばしたがゆえに試合がオープンになったのかも知れない）

最終節で昇格争いにも届かなかったということで、
この試合に関しては、
昨季まで所属していた讃岐GKの渡辺健太へ恨み節ということで締めくくっていいんじゃないかな。
３−０くらいで岡本と宇佐美を投入出来ていた可能性が大いにあったサッカーでした。






讃岐。
西本を３バックの中央に置いた布陣は、
遅攻においてやはり違いが出せていたと思う。
前半に何度か見せていたサイドまで運べていた展開は、
後半になり西野が３バックの中央に入ったことで激減してしまった。

これは西野一人が原因というわけではもちろん無いのだけど、
かなりネガティブな出来事であると思う。
シーズンを通して、
最後尾からのボールの前進は確立されることが無かった。

３バックには
・最低でもボックス幅に広がってのボール保持
・ボール保持時にフラットに並ばない（特に中央の選手は角度に気を遣う）
・相手を引きつける意図のある場合を除いて３バック間のパスはもっと強く
……ということを最低限のものとして要求したい。


それから、
３バックが目一杯広がっての３＋１（諸岡）ないし３＋２（諸岡、鎌田大）で始める
福島のビルドアップに対して、
どう守るかの整理がまったくされていなかったのが残念だった。
中央ステイの諸岡を気にして２トップが福島のHVを追えず、
堂鼻から簡単に叩かれては、
鎌田翔にはワタル（佐々木）が、
福島にはシュンタ（中村駿）ないし薩川が遅れて前に出て行く羽目になっていて、
出て行く選手が消耗する上に守備陣形にズレを作られてしまうという…。
スカウティングはどうなっているのか。



ポジティブな面としては、
サイドに人数をかけられた時の崩しの質は悪くないことと、
最後まで気持ちが切れずに戦えていた（戦う気持ちが表現できていた）ことが
挙げられるかな…。




個人について。

ケンタ（渡辺健太）
今日の讃岐のMOMは彼だと思う。
このレベルを常に出せるのであれば、
高橋との切磋琢磨が期待出来る。

後藤。
いい場所でボールを受けてるんだけど、
受けてから積極性が感じられなかったのが残念だった。
自分で持ち出していい場面で、シュートを狙っていい場面で、
味方を探してばかりだった。

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