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広島 0−2 川崎
J1/第5節
(22/03/19:エディオン)
DAZN



広島スタメン

_______サントス_______
____森島______浅野____
満田___野津田__塩谷____藤井
___佐々木__荒木__野上____
________林_________



川崎スタメン

マルシーニョ_ダミアン_____家長
_____小塚____脇坂_____
________橘田________
佐々木___谷口__山村____山根
_______ジンヒョン______



互いに強度のあるプレスを繰り出して相手を苦しめる中、
広島に傾いていた流れを変えたのはCKからの川崎の先制弾だった。
スコアが動いたあとの両チームには、
近年勝ち続けているチームとそうでないチームとの差があったように思う。



広島。
「今年の広島はストーミングだ」という話をTLから得ていたのだけど、
この試合限定なのかはわからないが、全然そんなことなかった(笑)

ハイプレスとミドルプレスを使い分けて
(サントスがきちんと組織の一部として守備していたのは軽い驚きだった)
ベストメンバーとは言い難い川崎のミスを誘い、
綺麗なショートカウンターを披露したかと思えば、
幅広く動く野津田と巧みなポジショニングの森島を軸にしながら
丁寧な前進からのサイド攻撃もアリ。

充実の内容で30分辺りからはペースを握り、試合を優勢に進めていた。


川崎が強度を上げ直して入った後半も慌てず騒がず受けていたものの、
73分にCKから先制点を許してからはバタバタしてしまった。

スペースを切り裂く浅野から柴アへの交代があったので
チームとしてボールを保持して押し込んでいく必要があったのに
交代でフレッシュさを保っていた川崎の前線の選手の圧力によって
まずもって安定した前進が怪しくなり、
柴アにボールが届いても周囲に味方は少なく、
彼の特長が活かしづらい状況。

住吉を最前線に投入してパワープレーだという時間帯でも
後方の選手が放り込みより繋ぐ意識の方が高く、
枚数を減らしていて川崎の圧力をいなしづらくなっていたことも考えれば
2失点目は必然に近かった。


試合をハッキリ分けたのが1失点目なのは間違いないけど、
それまでの内容は素晴らしかったので、
これを続けて、あとは決め切るということになると思う。



野津田。
色々あって今の彼があって、
今の彼だからDHで見事な働きぶりだったというのはわかるんだけど、
新潟に出る前から、これくらいやっていて欲しかったという思いもある。
当時、「最も適正のあるポジションはどこなんだ?」問題があり、
シャドーでは窮屈そうだし、DHに徹する選手ではまだなく、
広島から出た先でもSHでしっくり来ない様子があったわけだけどさ…。






川崎。
ジェジエウと車屋を欠くCB事情に加えて登里も負傷離脱。
山村と佐々木がそれぞれを埋めるという状況。
チャナティップが落ち着きつつある左IHは
彼の出場停止を受けて小塚が入った。

広島のプレス強度もあって圧倒的に押し込むことが無かったのが、
この試合においては逆に良かったという気が、少ししている。
自陣に広大なスペースがあり、
縦ポンでそれを突かれてCBが数的同数で守らねばならないという場面が、
生まれづらくなっていたからだ。
山村もいい選手ではあるけど、
ジェジエウほどにはスーパーではない。

佐々木は、もう少し前線にまで顔を出してもいいかなと思う場面もあったけど、
繋ぎの部分ではそれほど遜色なくやれていたと思う。
大卒ルーキーということだけど、川アに入ってくるだけのことはある。

小塚は、少し引いて受けてからの展開などで個性を発揮。
入れ替わりで橘田が前に出てしまうとネガトラの部分で不安があるけど、
これはこれでひとつの中盤のバランスとしてアリだと思う。


チームとしては、
そもそも左WGと左IHの人選をしながら22年仕様のチームを作っていく段階なのに
主力選手を欠く厳しい状況でありながら、
徐々に底上げされてきているベンチメンバーの力もあって
どうにかしのげているかな、という感じ。
全般、ベンチメンバーについては狭い局面でのパスの精度がまだまだ足りてないけど、
宮城と知念は今の使われ方でハマッていくんじゃないかな。
遠野のIH起用は、この試合を観る限りではちょっと微妙な印象。




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