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川崎 1−0 柏
J1/第8節
(22/04/09:等々力)
DAZN



川崎スタメン

マルシーニョ_ダミアン_____家長
________遠野________
____シミッチ__橘田______
佐々木___谷口__山村____山根
______ソンリョン_______



柏スタメン

_____小屋松__細谷______
_____戸嶋____サヴィオ___
三丸______ドッジ_____中村
____古賀__高橋__大南____
_______スンギュ_______



前半、川崎にボールを持たせていた柏と、
後半、柏を押し込み続けた川崎と。



川崎。
4−1−2−3ではなくシミッチと橘田の4−2−1−3で試合に入ったのは
後方でボールを握る意識を強めたかったのかと思いきや、
ボール保持時の橘田は右IHとして振る舞っており、
ここの意図はよくわからなかった。
(けど、自陣守備時には橘田は明確に右DHとして振る舞っていた)

前半は柏のよく設計された5−3−2セットの前に
どのように攻めるべきかを探りながらの45分間。
基本的には2CB+シミッチでどうにか前進したいという意識で、
柏の応対がいいので
SBを後方に残し気味にして使ったり、
左サイドに長めのボールを入れてマルシーニョのスピードで勝負したり。
「そういった工夫も折り込み済み」とばかりの柏の守備を前に
それでも手こずっていたのだけど、
疑似カウンターのような形で先制出来たのは大きかったね。

後半は、始まった瞬間から前線守備の強度を上げて柏を押し込み続けた。
GKまでボールを追うダミアン、広範囲に鋭い寄せを見せる橘田、
苦し紛れのロングボールは柏FWに届く前に跳ね返してしまうシミッチ…。
敵陣守備では4−1−2−3ないし遠野が前に出ての4−4−2状態が機能。
欲を言えば追加点を奪ってラクになりたかったところだけど
(そのように出来る好機は幾度かあった)
まぁ、強さを印象付けるような勝ち方だったと思う。

ACLが控える関係で選手のやり繰りがあるのだろうけど、
(実際には怪我人の影響もあって3列目から後ろにはそこまでの余裕は無いと思うけど)
小林悠がベンチ外で宮城、遠野、知念がピッチに並んでいるさまには「次世代」を感じた。
ここに貸出中の宮代もいるわけで…。
長谷川(竜也)が去ったものの、世代交代での大きな失敗は無さそうな雰囲気。






柏。
3−3−2−2を基本に、守備時には5−3−2化。
川崎を相手にした守り方としては
2トップで相手2DHを消す、
相手2CBが保持するのは許容、
シミッチが降りていくのには付き合わず、
ただし橘田の加勢には戸嶋がデート、
同様に家長の加勢には古賀がデート、
SBを使って来る時にはSB化していたWBが根性の縦スライド
……といった用意をして来ていて、
これにより前半は上手く守れていたと思う…が、
唯一苦しかったのは、
マルシーニョの前(中村の後ろ)にスペースがある状態で
川崎がマルシーニョと中村のスピード勝負になるように配給してきた時で、
失点シーンもまさにこの形からやられている。
柏としては、
中村は右サイドからの攻撃時に重要な選手でもあるので
ここをもう少し上手く隠せればなお良かったね。

この試合の守り方もそうだし、
(後半は川崎の前線守備の圧力の前にほぼ何も出来なかったけど)
前半に見せていたビルドアップの3パターン、
(3バック+アンカー、
大南右SB化と三丸ステイの4バック+アンカー、
三丸偽SBによる3バック+2DH)
左でハーフウェーを超えてたら右で勝負、
ハブになる小屋松+仕掛ける右サイド(サヴィオ+中村)に中央で仕留め役の細谷
…といった設計は、選手の特長が発揮されやすいものになっていて
非常に興味深かった。

今季ここまでの成績で良いチームになっていることはわかっていたことだけど、
ほんと、昨季は何だったのか。
同じ監督が率いているとは思えん(苦笑)




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